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7月2日(月) 内閣支持率、二つの「初めて」  [内閣]

 週明け恒例のようになった内閣支持率の調査結果が報じられました。参院選で自慢したいということで、安倍首相が遮二無二突っ走った国会最終盤での「実績」を、国民はどう評価したでしょうか。
 この支持率調査では、「初めて」と言えることが二つありました。いずれも、先輩の森内閣以来のことで、安倍内閣になってからは初めてです。

 その一つは、『朝日新聞』の調査で、内閣支持率が初めて3割を切ったことです。安倍内閣の支持率は28%(前回31%)で、これまで最低だった6月2、3日調査の30%を下回りました。
 不支持は48%(前回48%)で前回と同じです。支持率28%、不支持率48%ということは、20ポイントも不支持率が高いということになります。
 前回の支持率31%が28%に下がったということは、国民はこの間の「実績」を評価するよりも、強硬な手法への批判を強めたということを意味しています。安倍さんの目論見は成功せず、完全に裏目に出てしまいました。

 もう一つは、『毎日新聞』の調査で、内閣不支持率が初めて過半数を超えたことです。6月30日~7月1日の調査で、内閣支持率は前回5月調査と同じ32%でしたが、不支持率は8ポイント増の52%となって、内閣発足以降、最悪となりました。
 支持率32%で不支持率52%ですから、その差は20ポイントになります。この差は、『毎日新聞』の調査も、『朝日新聞』調査と全く同じです。
 つまり、一発逆転を狙った国会最終盤での安倍首相の“力業”は、内閣支持率を上げるよりも下げたということになります。この程度の下がり方でとどまったのは、まだましな方だというべきでしょうか。

 久間防衛大臣の原爆投下「しょうがない」発言が報道されるのはこの後です。今では、内閣支持率はさらに下がっているのではないでしょうか。
 東京選挙区から立候補する予定の保坂三蔵自民党参院議員は、「日本人が言うべき発言ではない。障害を負った人や遺族の心をいかに傷つけたか。撤回とかおわびをすればいいという筋合いのものではない」として、久間防衛相の辞任を求めました。被爆体験のある広島選挙区の溝手顕正国家公安委員長も異議を表明しています。
 たまらず、安倍首相も久間防衛相を官邸に呼びつけ、「誤解を与える発言は厳に慎むように」と注意しました。しかし、注意するなら、発言した直後でしょう。今更、こんなポーズを取ったって、誰が信用するというのでしょうか。

 『毎日新聞』は6月29~30日、参院選に関する第1回ネットモニター調査を行っています。「自民、民主両党のどちらに好感を持っているか」を尋ねたら、66%が民主党と答え、自民党の33%の2倍になりました。「参院選後に政権の枠組みが変わることを期待するか」という質問には、「期待する」が70%で、「期待しない」は29%だそうです。

 このまま推移すれば、参院選の結果が「政権の枠組み」の変更に直結するかもしれません。そうなれば、これもまた、日本の戦後政治では「初めて」のことになります。


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R4

目の今年の藍異常な刺激。涼宮アジサイは本郷町、伊勢神宮詳細に
by R4 (2012-04-25 04:41) 

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