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9月1日(月) 福田首相、突然の辞意表明 [首相]

 「まさか」と思われたでしょうか。「またか」と思われたでしょうか。
 本日の夜9時半、福田首相は総理官邸で記者会見を開き、突然の辞任を発表したからです。安倍前首相の突然の辞意表明の後を受け、福田さんが首相に就任してから1年後、またもや似たような光景を見ることになろうとは、一体、誰が予想したでしょうか。

 8月1日に内閣を改造したばかりでした。夏休み期間中だったこともあって、ほとんど実質的な活動なしで総辞職することになります。
 これ以上の無責任はないでしょう。国民に対する裏切りです。
 どう言い訳してみても、納得が得られるものではありません。自民党が完全に政権担当能力を失ってしまったということを、これほど雄弁に物語る例もないでしょう。

 自民党役員人事に際して、麻生幹事長に対する政権禅譲の密約があったのではないかと噂されました。やはり、そのような密約があったのでしょうか。
 福田さんは「政治空白を作らないためにこの時期を選んだ」と語っていました。だから、臨時国会が始まる前の時期に辞めたのだというわけです。
 しかし、これは辞めることが前提されている場合の話です。「解散・総選挙を麻生首相の下で」ということが約束されていたということなのでしょうか。

 辞任会見の前に、福田さんは麻生幹事長、町村官房長官と1時間ほど会談しています。今後の対策を話し合っていたに違いありません。
 「麻生さん、後はよろしく頼むよ」とでも、言っていたのでしょうか。それとも、「約束通り、早く辞めろ」と迫られていたのでしょうか。
 「新しい布陣の下で政策の実現を考えなければならない」というのが、辞任の理由でした。福田さんの言う「新しい布陣」とは、麻生首相のことなのでしょうか。

 「総合選挙対策」とでも言うべき「総合経済対策」が決着したことも大きかったようです。これで、福田さんは辞める決意をしたのかもしれません。
 解散・総選挙に向けての準備は整ったということで、公明党に迫られたのかもしれません。「もういいだろう。後は、麻生に任せろ」と……。
 こうして、選挙を戦うための看板を新しくしようというわけです。麻生さんという看板に掛け替えることによって……。

 ということは、臨時国会で補正予算成立のメドが付きさえすれば、解散に打って出るということでしょう。福田首相の辞任によって、いよいよ、解散・総選挙に向けての号砲が鳴ったということになりましょうか。
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コメント 1

つのだ こう

中国新聞の記者の最後の質問が面白かったですね。

「総理はいつも他人事ですね」

激怒して「私はいつも冷静に自分を見ることができるんだ、君と違って」

って あれ全然冷静な状態じゃなかったですよね。


かなりイラついてましたよ、自民党公明党に対する「自爆テロ」かな。

以前からの口癖「死なばもろとも」ってつぶやいてましたからね。

by つのだ こう (2008-09-02 01:02) 

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