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8月31日(月) 祝!! 政権交代 [解散・総選挙]

 自公政権に対して、歴史的な審判が下りました。予想通りのこととはいえ、政権交代の実現を祝い、歓迎したいと思います。

 すでにご存知のように、選挙の結果は、これまでの与党が、自民119(300)、公明21(31)となり、野党などでは、民主308(115)、共産9(9)、社民7(7)、国民3(4)、日本1(0)、みんな5(4)、改革0(1)、諸派1(1)、無所属6(6)となりました。
 なお、投票率は69.28%です。前回の2005年(67.51%)を1.77ポイント上回り、現行の小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降の選挙では過去最高になっています。

 予測と結果を比較すると、最終盤になって自民党が多少巻き返したように見えます。NHKの出口調査では、民主党は320議席ほど、自民党は100議席前後とされていましたから。
 十数議席ほど、自民が多くなり、民主が少なくなっています。しかし、「民主圧勝」という事前予測のアナウンスメント効果による変動は、この程度にとどまりました。
 自民党を忌避し、民主党を勝たせようという有権者の意思は、それほど固かったということになります。これほどに国民から嫌われてしまったことに、自民党は深く反省する必要があるでしょう。

 その背景や要因は、一つや二つではないように思われます。長年の不満や不信が積み重なり、有権者の怒りが爆発したのではないでしょうか。
 この点では、惨敗の責任を麻生首相だけに負わせることはできません。麻生さんは、自公政権の「おくり人」として最適な方ではありましたが、国民の怒りは麻生さんにだけ向けられていたわけではないからです。
 政権党であり続けた自民党の「与党ボケ」、小泉構造改革による日本破壊とも言うべき失政、安倍・福田と2代にわたって続いた無責任な政権投げ出しなど、自民党の統治に対する不満と統治能力に対する不信が積み重なった結果としての明確な不信任でした。それなのに、麻生さんは「責任力」をアピールするという決定的な過ちを犯し、国民の神経を逆なでしてしまったように見えます。

 国民の不信任がいかに大きかったかは、自民党が結党以来初めて第1党の座を失ったことに示されています。選挙前の議席からすれば、半減どころか、3分の1強にまで減ってしまったというところに、自民党の敗北の深刻さがあります。
 しかし、それが民主党への信任を示しているかというと、必ずしもそうではありません。自民党と麻生さんの「オウンゴール」による得点が民主党に入ったという面も大きいように思われます。
 自公政権に対して「ノー」を言い、自民党を懲らしめるために民主党を使ったということかもしれません。熱狂的な支持ではなく、理性的な判断に基づく醒めた支持によって躍進したのだということを、民主党は自覚し、自戒する必要があるでしょう。

 今回の民主党躍進と自民党惨敗が、どれほど有権者の支持態度の変化に基づいたものであるかということも検証される必要があります。いずれもが、小選挙区制という制度のマジックによってもたらされた可能性もあるからです。
 小選挙区制は、実際に生じた支持態度の変化以上に、議席の変化をもたらすという特性を持っています。この特性によって、民主党の勝利が過剰となり、自民党の敗北が増幅されているかもしれません。
 民主党と自民党の議席の変化は極めて極端であり、前回の結果とほぼ反対になりました。小選挙区制によるこのような極端な変化によって日本の政治が歪められているのではないかという点でも、今後、十分な検証が必要になるでしょう。

 今回の変化は、基本的には日本の政治にとって前進的なものであり、自公政権の崩壊を喜びたいと思います。しかし、それでも、いくつか残念なことがありました。
 その一つは、共産党と社民党の議席が現状維持にとどまったことです。8月20日(木)付のブログで、「望ましいのは共産党や社民党の躍進をともなった政権交代」と書いた私としては、この両党が1議席でも2議席でも増やしてもらいたかったと思います。
 民主党は、常任委員会の全てで委員長ポストを独占しても委員の過半数を確保できる絶対安定多数の269議席を超えました。このような大きな力を持った民主党に対しては、今後、適切な牽制や批判が重要な意味を持つことになるでしょう。

 第2に、注目していた何人かの候補者が当選できなかったことです。東京の保坂さんや有田さん、島根の亀井さんなどが落選してしまいました。
 東京8区で自民党の石原伸晃候補と争った社民党の保坂展人候補には、是非、石原さんを蹴落として当選して欲しかったのですが、残念な結果になりました。また、東京11区で自民党の下村博文候補と対決した新党日本副代表の有田芳生候補にも是非当選していただきたかったのですが、わずかに及びませんでした。
 さらに、自民党の竹下登元首相の弟である竹下亘候補を相手にした国民新党の亀井久興幹事長も落選してしまいました。亀井さんとは日本テレビ「太田総理」の番組に出たときにご一緒し、その発言を評価していたのに残念です。

 第3に、自民党の中に、頭の固いベテラン議員や「靖国派」の議員が残ってしまったことです。元首相の森さんや福田さん、派閥領袖の町村さんや伊吹さん、それに安倍さんや福井の稲田朋美さんなどです。
 これは、おそらく自民党にとっても困ったことでしょう。党内不和の要因というだけでなく、新生自民党に生まれ変わるうえでの障害になる可能性があるからです。
 更地になっていれば新しい家を建てることは簡単ですが、大きな石がいくつか残ってしまいました。これでは、世代交代や「与党ボケ」の払拭と言っても、なかなか難しいのではないでしょうか。

 今年の夏は、政権交代という点では「勝利の夏」になりました。夏の甲子園での故郷新潟の日本文理高校の決勝進出、総選挙での自公両党の惨敗と政権交代が続いたからです。
 これで、5ゲーム差にまで迫った阪神がヤクルトを抜いてクライマックス・シリーズに進出して優勝すれば、もう言うことはないのですが……。ちょっと、欲張りすぎでしょうかね。

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by モンクレール (2011-08-24 12:45) 

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