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6月27日(日) イエローカード2枚なら退場しなければならない [参院選]

 サッカーW杯がたけなわです。だから言うわけじゃありませんが、サッカーでは、イエローカード2枚で退場になります。
 参院選でも、イエローカードを何枚ももらって、退場寸前の政党があります。いや、もうレッドカードにするべきだと言った方がよいかもしれません。

 1枚目のイエローカードは、消費税の引き上げです。その是非が、今回の参院選における最大の争点に浮上しました。
 参院選の結果次第では、10%を目処とした税率引き上げに向けての扉が開かれることになります。実施は次の総選挙以降ということのようですが、それに向けての準備を始めてもよいのか。今回の選挙の結果は、それに対する国民の回答として理解されることになるでしょう。

 2枚目は、普天間基地撤去問題です。これまで、私は普天間基地「移設」問題と書いてきましたが、これからは正確を期して普天間基地「撤去」問題と書くことにします。
 問題の本質は、普天間の基地がなくなり、沖縄県民の負担が減ることにあります。沖縄県内から撤去された基地の行く末については、米軍が属するアメリカ政府が考えれば良いことです。
 今回の選挙は、現行案を基本にした「日米合意」に対する賛否を問う場でもあります。それは、日本の安全保障のあり方や日米同盟に対する国民の意思表示の場にもなるでしょう。

 3枚目は、衆院比例区定数の80議席削減です。加えて、参院議員定数の40議席削減という問題も浮上しつつあります。
 これらの問題がにわかに出てきたのは、消費税増税に対する言い訳としての意味があるからです。増税するからには身を切る努力も必要だというわけです。
 冗談ではありません。衆院定数の比例代表部分だけが80議席も削られたら、小選挙区で当選できる大政党だけになってしまいます。民主党と自民党で95%も占められた国会はブレーキを失った車のようになり、消費税率の引き上げに向けて暴走することは明らかです。

 このほかにも、政権の迷走とマニフェストに対する裏切りがあり、政治とカネの問題への頬被りや憲法調査会の再開など、見過ごすことのできない問題もあります。これらについても、イエローカードを出さなければなりません。
 サッカーの勝敗は、一時の記憶にとどまるだけです。それは、人々を勇気づけたり落胆させたりするでしょうが、基本的に人々の生活や未来を左右するわけではありません。
 しかし、選挙は違います。その結果によって、確実に人々の生活は変わり未来は左右されることになります。

 投票の時こそ、有権者が主権者になれるときなのです。私たち自身の生活と未来のために、誤りのない選択をしたいものです。

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