SSブログ

12月22日(木) 今年の研究所での業務は昨日で終わった [日常]

 昨日は、研究所の忘年会でした。無事、一年の研究所での業務の終わりを迎えることができてホッとしています。

 忘年会の前に、境野健兒・千葉悦子・松野光伸編著『小さな自治体の大きな挑戦-飯舘村における地域づくり』という刊行されたばかりの本を、刊行元である八朔社の片倉和夫さんからいただきました。福島の原発事故によって全村避難を余儀なくされている飯舘村の在りし日の豊かな村づくりの実践を記録したものです。
 このような時期に、このような本を出さすことになった無念さは、いかばかりでしょうか。放射能汚染という試練にくじけず、この本が飯舘村と地域再生にむけての新しい「大きな挑戦」に向けての出発点となることを願っています。

 この飯舘村のように、今年は3月11日の東日本大震災と福島第1原発の過酷事故という未曾有の大災害によって大きな不幸と試練に見舞われた1年でした。沢山の方が亡くなったり、行方不明になったり、故郷を離れて避難したりしています。
 改めて、犠牲となられた方や被災された方々にお見舞い申し上げます。といっても、私の見舞いなど、気休めにもならないかもしれませんが……。

 地震が発生したとき、私は研究所におり、妻と下の娘は在宅していました。幸い、私の親族や知人では、大きな被害を受けた方はいなかったようです。
 とはいえ、上の娘はパートナーと一緒にフィンランドに緊急避難したきり、日本に帰ってきませんでした。そのために私は娘と離ればなれになってしまったわけですから、原発事故と放射能の間接的被害を受けたことになるかもしれません。
 このような形で、大震災だけでなく原発事故と放射能漏れは、様々な形で人々の運命を変えたにちがいありません。それは未だ過去形で語ることはできず、本当の被害や影響が判明するまでにはまだ何十年もかかることでしょう。

 仕事の関係では、ここ数年取り組んできた『社会労働大事典』が2月に刊行されて一区切りつきました。昨年の今頃は、その執筆と編集に忙殺されていたのが思い出されます。
 それに加えて、研究所叢書『「戦後革新勢力」の奔流』の原稿の執筆や編集の作業もありました。こちらの方も3月に刊行され、研究プロジェクトも7月に区切りをつけることができました。
 昨年暮れの殺人的な忙しさが嘘のようです。それに比べて今年は、ゆっくりと暮れていきつつあります。

 先日の運営委員会で所長の退任を認めていただきましたので、今年は私の人生においても一区切りつく年になりました。来年は、新たな一歩を踏み出す年になりそうです。

nice!(1)  トラックバック(0) 

nice! 1

トラックバック 0