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4月22日(日) 今年はふる里の新潟県を訪れる機会が多くなりそうだ [日常]

 「時事評論を書いて既に20年を超える。だが、いまほど政治情勢について書くことが空しく感じられるときはなかった。」
 これは、『朝日新聞』4月17日付の「文芸批評欄」に掲載された「時事小言」という表題のコラムに書かれた藤原帰一さんの言葉です。今の私の気分にもピッタリです。

 藤原さんは、これに続いて、次のようなことも書かれています。

 「自民党が政権を失ってからの2年半は、民主党は自民党そっくりに変貌し、自民党は民主党のようにな野党に姿を変える時間だった。政治学者である以上、これから先はどうなるのか、政党再編成や総選挙の展望を考えるべきところだろう。だが、その意欲も沸いてこない。」

 ということで、私もこのブログをしばらくサボったわけです。しかし、藤原さんが意欲を失ったのは、「大学の教員が言葉を書くという行為」への不信や「大学という制度への不信」を感じたからでした。
 私の場合は、そんな高尚なものではなく、単に野田首相のメチャクチャぶり呆れて書く意欲が沸かなくなっただけです。それに、所長を辞めて余裕が出て、かえって怠け癖が付いてしまったためです。
 人間、忙しい方が緊張感を持って仕事ができるという面があるのかも知れません。今やらなくても明日があると思うと、ついつい先延ばししてしまいます。

 そのうえ、ときは絶好の季節を迎えつつあります。ソメイヨシノが散ったと思ったら、山桜や濃いピンクの八重桜が咲き始め、レンギョウの黄色、ユキヤナギの白、三つ葉ツツジの紫色が入り混じり、武蔵野陵や高尾の山は淡いモスグリーンのパッチワークに彩られ始めています。
 絶好のウォーキング・シーズンになりました。ということで、時間を見つけては、せっせと歩いています。
 昨日は、新しいウォーキング・シューズまで買ってきました。これからも、自宅の周辺や研究所への通勤路を歩き回ろうと思っています。

 それに、実は、思ったほど暇になっていません。連休明けまでに2本の論攷を書き、その後、5月から7月にかけて6回ほど講演を頼まれていて、その準備もあるからです。
 このうち4回は新潟県で、上越市、新潟市、新発田市、阿賀野市の皆さんにお会いすることになります。連休中にも新潟の実家に帰省する予定ですので、今年はとりわけふる里を訪れる機会が多くなりそうです。

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