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6月5日(火) 野田首相は消費増税へのこだわりを捨てて「諸懸案」の解決に取り組むべきではないのか [首相]

 「欧州危機はいつ日本に飛び火するか分からない。原発再稼働には突き進むが、新しいエネルギー政策も定まらない。取り組むべき『諸懸案』は増税以外にも山積するのに、それに取り組む姿勢は感じられない。
 伝わるのは首相の消費増税への意気込みだけだ。」

 朝日新聞官邸キャップの佐藤武嗣さんは、こう嘆いています。今日の『朝日新聞』の一面に出た「先送りなら退陣を」というコラムです。
 久しぶりにまともな意見を、『朝日新聞』紙上で読みました。でも、その後が良くありません。
 実現困難な消費増税へのこだわりを捨て、「諸懸案」の解決に取り組むべきだと、どうして佐藤さんは書かないのでしょうか。「消費増税への意気込み」だけが空回りし、取り組むべき「諸懸案」が放り出されているというのに……。

 野田首相は、何だか狂っているように見えます。テレビに映る最近の顔つきを見ると、目が据わっているようです。
 キツネにでも、取り憑かれているのでしょうか。いや、取り憑かれているのは、消費増税への執念なのかもしれません。
 朝日新聞の官邸キャップでさえ「諸懸案」が山積していると言っているのに、その「諸懸案」を投げ出して、ひたすら消費増税に突き進んでいます。確かに「ぶれない」姿かもしれませんが、民意を無視し、野党と党内の異論や反対を押し切って暴走するのは、もはや民主政治とは言えません。

 「政権交代からまだ三年もたっていない。総選挙を経ずに首相は二人も代わった。当時、『四年間は上げない』と約束した消費税の税率引き上げを、三人目の首相が自民党と手を組んでまで実現しようと血道を上げている。あの夏、マニフェストに期待して一票を投じた有権者の中で、ここまでの民主党の変節を予想した人がいるだろうか。」

 これは、今日の『東京新聞』のコラム「筆洗」です。『朝日新聞』はどうして、こう書けないのでしょうか。
 今日の『朝日新聞』の社説「首相が陣頭指揮に立て」は、「自民党との協議を優先」し、「退路を断って、みずから陣頭指揮をとるほかない」と、野田首相を焚きつけています。このような主張こそ、「民主党の変節」を後押ししているのだということが、『朝日新聞』には分からないのでしょうか。

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