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8月12日(日) 新しいうねり-政治を変える力へ [論攷]

〔これは、『全国革新懇ニュース』2012年7・8月合併号(8月10日付)に掲載されたものです。〕

 首相官邸前の原発再稼働反対行動の参加者は15万、20万人に広がりました。これまでデモに参加したことがない人たちが加わり、自分でつくったプラカードやプレートなどを掲げ、新しいうねりが生まれています。
 それは脱原発の運動だけではありません。TPP(環太平洋経済連携協定)参加反対には保守的といわれた農協や医師会なども声をあげ、米大型輸送機オスプレイの配備では反対の声が全国に広がっています。
 こうした変化の背景には、まず政府のやっていることがあまりにもひどいということがあります。事故原因がわからないのに原発を再稼動する。デフレで不景気なのに消費税を増税する。自民党でもやらなかった集団的自衛権の容認まで言い始めました。
 野田政権は民意を恐れていないように見えますが、小選挙区制によって国会が民意から切り離されているからです。だから、国民は直接民意を示すために立ち上がったのです。
 民主党の分裂も、消費税増税に対する運動の反映です。民自公3党合意に対する国民的な批判や運動がなければ小沢グループも飛び出せなかったでしょう。
 政治に働きかけて国民の思いを実現させるためには、1つは何が本当かを「知ること、知らせること」です。政府は本当のことを言わないし、マスコミも当てになりませんから。2つ目は、自主的・主体的に判断し、ことの善悪を見極める目を持つことが重要です。3つ目は、それにもとづいて行動することです。
 革新懇はそうした役割を担いうる運動・組織だと思います。自民党でもなく民主党でもない新しい選択肢を提供し、国民の目に見える運動を進めていってもらいたいと思います。


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