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9月18日(火) 中国の反日デモによる日本企業への暴力的襲撃と石原都知事の責任について [国際]

 昨日のブログ「中国の反日デモの真の仕掛け人は誰か」が大きな反響を呼んでいるようです。私の勤務先の研究所にも電話があったり、メールが届いたりしています。
 それだけ、この問題が皆さんの注目を集めているということでしょう。その中に、いくつかの誤解がありますので、再度、私の見解を明らかにしておきましょう。

 私は、中国での日本料理店や日系企業に対する暴力や襲撃を肯定するものではありません。昨日のブログを読めばそのことは自明だと思いますが、「法の支配の否定、暴力の肯定をされています」と研究所に来たメールに書かれていましたので、この点は再度明らかにしておきたいと思います。
 9月18日の今日も大規模な反日デモが予定されており、「さらにデモが拡大することが懸念されています」と、昨日のブログでも書きました。「懸念」ということは、またも襲撃事件や暴力事件が起きないか心配だという意味です。この記述を素直に読んでいただけば、私がこれらの暴力を決して支持も肯定もしていないことは明らかでしょう。

 また、石原慎太郎都知事を「売国奴」と書き、暴力的襲撃による日系企業の損害について、「それは全て石原都知事に請求するべきでしょう」と書いたことにも、批判がありました。これについては、確かに不正確であり、書きすぎたと思います。
 今回の一連の反日デモの契機になったのは尖閣諸島の国有化であり、そのきっかけを与えたのは石原都知事ですから、その責任は免れません。しかし、そのような反日デモが暴動にまで発展したり、日系企業が襲撃されたりしたことについてまでは、石原さんの責任は問えないでしょう。
 反日デモが盛り上がっても、それが暴力的なものになるとは限らず、まして日系企業の襲撃に発展したのは、デモ参加者の暴走であり、このような不法行為を取り締まらなかった中国当局の責任だからです。

 ということで、石原都知事を「売国奴」と書いた部分と、「それは全て石原都知事に請求するべきでしょう」と書いた部分はお詫びして削除させていただきます。色々とご指摘いただいた皆さんに、感謝申し上げます。
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