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10月25日(木) 次々とボロが出てきて「つるべ落とし」になりそうな橋下「維新の会」 [スキャンダル]

 例の記事について『週刊朝日』に謝罪させ、「一本」取った形の橋下徹さんですが、ここに来て次々とボロが出てきました。「新たな第三極の形成か」ということで注目を集めた「橋下旋風」も、そのピークは9月上旬だったようです。

 『週刊朝日』との関連では、橋下大阪市長は同誌が市役所に届いたことを明かして「謝り方も知らない鬼畜集団」などと批判し、公開の場で直接謝罪するよう求めました。記事を執筆したノンフィクション作家の佐野眞一さんに対しても「佐野を(社会的に)抹殺しに行かないといけない」などと激しい言葉を並べたそうです。
 「鬼畜集団」とか「佐野を抹殺」とか、このような言い方に橋下さんの人間性が表れているように思われます。これについて橋下さんは、ツイッターで「僕が週刊朝日を鬼畜集団だと言ったのは、実母に週刊誌の現物を送り付けてきて、話を聞きたいと書面で連絡してきたから」だと弁解していました。
 ところがその後、橋下さんは「連載第一回の週刊朝日を、週刊朝日サイドが実母に送り付けた事実は存しませんでした」とツイッターに書き込み、「事実を訂正するとともに、このような誤った事実認識のもとに、週刊朝日を鬼畜集団と批判したことは申し訳ありませんでした。以後、公言する際は、しっかりと事実確認をしていきます」と「訂正・お詫び」しています。先の悪口雑言は橋下さんの勘違いから出たものだったというわけですが、垣間見えた品性のなさまで「訂正」するのは困難でしょう。

 また、この『週刊朝日』の連載をめぐっては、同誌を発行する朝日新聞出版と社名が良く似ている「朝日出版社」が大いに迷惑を被っているという報道もありました。橋下市長が自らのツイッターで計5回、誤って同社の名を挙げて批判したからです。
 「朝日出版社」は朝日新聞と関係がなく、社名は創業者の出身校である「岡山県立岡山朝日高校」にちなむものです。同社はツイッターで橋下市長に訂正を求め、橋下さんは第三者から誤りを指摘されて「了解です」と答えた後も、「週刊朝日や朝日出版社のえげつない体質」と2回間違えました。
 そのお陰で、朝日出版社は全く無関係であるにもかかわらず、電話やメールで「もう購読しない」などとする抗議を約40件も受けたといいます。橋下さんにとって、ツイッターはこれまで有力な武器で、大きな強みでしたが、今回の事件では弱点になってしまったようです。

 さらに、『週刊文春』では、自身の政治資金問題での疑惑を報じられました。宗教法人「生長の家」から日本維新の会側に東京事務所の維持経費として7億円の裏献金があったというのです。これについて橋下さんは、「(記事内容は)虚偽だ。出るところに出る」と述べ、文芸春秋に対して民事訴訟の提訴など法的措置を取る考えを示しています。
 加えて、「日本維新の会」のナンバー2である松井一郎大阪府知事についても、大学教授・ジャーナリスト・歌手ら25人が、政治資金規正法違反で大阪地検特捜部に告発しました。松井知事の特別秘書と元秘書が、07年1月から10年12月までの4年間、松井知事が社長を務めていた大阪八尾市の電気工事会社「大通」から、総額1740万円の給与支払いを受けていたことが判明したというのです。
 企業による秘書給与の支払いは政治家への寄付にあたり政治資金収支報告書に記載しなければなりませんが、松井知事は一切、収支報告書に記載していず、明らかな違法献金にあたるといいます。告発グループには30人近い大弁護団も名を連ねているということで、今後の捜査が注目されます。

 政策面でも、次期衆院選での公約で2030年代の原発全廃をめざすとしつつも、停止中の原発の再稼働を容認し、「安全な原発」なら輸出を推進することを明らかにしました。田中慶秋法相の辞任についても、松野頼久国会議員団代表が「眉間にシワ寄せて、天下の大悪人を大臣に就けたかのようにいっているほうが私はおかしいと思う」「大臣を代えたことの方が責任は重い」と述べ、田中前法相を擁護して更迭を批判したそうです。
 もう、ボロボロですね。「秋の日はつるべ落とし」と言いますが、日本維新の会と橋下さんの勢いも、何だか似たような情景になってきました。

 なお、今度の日曜日(10月28日)、岩手県の盛岡で「橋下『教育改革』とその政治的社会的背景」というテーマで講演します。「子どもの“ふつう”を考える福祉・教育・医療の会」と「憲法にもとづく教育をすすめる岩手の会」の共催で、場所は岩手大学工学部テクノホール、時間は午後1時半からです。
 興味と関心のある方は、ご参加いただければ幸いです。
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