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2月26日(火) 今、よみがえる「ローマン」(労研饅頭)の香り [大原]

 本日の『毎日新聞』を開いてみて驚きました。「パンの『ローマン』」が紹介されていたからです。
 「白い肌 ほのかな甘み」「蒸して仕上げる伝統の味」という見出しが出ています。

 「そのパンは『ローマン』とか『ローケンパン』と呼ばれていたらしい」と書かれています。これは備前市西片上の「ニブベーカリー」で今も売られているとも……。
 しかも、「ローマンの正式名称は『労研饅頭』」だと言うではありませんか。つまり、「ローマン」とは「労饅」であり、「ローケンパン」というのは、「労研パン」だったのです。
 「労研」というのは正式には労働科学研究所と言い、大原社会問題研究所と同様に大原孫三郎によって設立された姉妹機関で、今も川崎市に存在しています。その初代所長であった暉峻義等は元大原社研の研究員で、「労研饅頭」はこの暉峻が考案した蒸しパンでした。

 これが今も、大原ゆかりの岡山県内で製造販売されているというわけです。労働科学研究所も、当初、倉敷紡績所内にありましたから、岡山県内での販売は驚くことではありません。
 驚いたのは、そこで今も販売されているということです。とはいえ、「労研饅頭」が今も売られていることは以前から知っていました。それも、別の場所で……。
 この記事には何も書かれていませんが、愛媛県松山市に、その名も「労研饅頭」という大きな看板を掲げ店「たけうち」http://home.e-catv.ne.jp/takeuchi/があり、そこでは今も「労研饅頭」が売られています。本店、大街道支店だけでなく、松山市駅前の土産物店でも売られていてビックリしたことがあります。

 松山市の店には2回ほど行ったことがありますが、その「労研饅頭」が「ローマン」という名前で、発売以来80年以上経った今も岡山県内で販売されているというわけです。何と、浪漫ある話ではありませんか。
 私も食べたことがありますが、ほのかな甘みのある素朴な味わいが何とも言えません。「地方発送も可」ということですから、皆さんもぜひ味わってみてください。

 なお、来る3月3日(日)、九条科学者の会・九条の会事務局共催の学習会「憲法9条の新たな危機に抗して」で講演します。全体の企画は、以下のようになっています。
 どなたでもご参加いただけます。多くの方にお集まりいただければ幸いです。

日時:2013 年3 月3 日(日) 13:00 開場 13:30 開会、
場所:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー1階1012番教室
資料代 500 円
講演1五十嵐 仁(法政大学大原社会問題研究所教授・政治学):日本政治の右傾化と憲法の危機 
講演2松田 竹男(大阪市立大学特任教授・国際法):ここが危ない!集団的自衛権 
コーディネータ: 小澤 隆一(東京慈恵会医科大学教授・憲法学)
オープニングアクト:ベアテ・シロタ・ゴードンさんを偲んで
(ジャン・ユンカーマン作『映画 日本国憲法』一部上映)


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