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9月30日(火) 足早な秋の訪れを感じた信州の旅 [旅]

 長野県母親大会の助言者として、上田にある長野大学に行ってきました。ついでに、別所温泉、小諸、中込、野辺山と一周し、足早に近づいてくる秋の訪れを感じたものです。 

 母親大会の分科会は9時15分から12時15分までの3時間。朝早いので前泊しました。用意していただいた宿は上田駅前の東横インで、3年ほど前に社会政策学会の大会の時に泊まったホテルです。
 私はこのホテルの会員で、各地の東横インを愛用しています。というのは、サービスで新聞をもらえ、インターネットでメールをチェックできるからです。
 それに安い。そのうえ朝食も出て、量が少なく食べ過ぎることがありません。

 翌朝は車で迎えに来ていただき、会場の長野大学に直行しました。ここは社会政策学会の会場でもありましたから、来たことがあります。
 分科会会場の教室には80人ほどの方がおられたでしょうか。「越後の上杉謙信の地元出身の私が、武田信玄と戦った川中島の近くでこうして話ができる。戦争はなくせるのです」などと自己紹介し、30分ほど集団的自衛権行使容認の問題点などについて話した後、質疑と意見交換になりました。
 参加者は長野各地から来られているようです。私は茅野や諏訪で講演したことがありましたが、その時にお世話になった方もおられました。

 分科会が終了し、会場の外で弁当を食べて帰ろうとした時、バッタリと吉田超さんにお会いしました。全く予想していなかったので驚きました。
 吉田さんは都立大学の先輩で、近くの坂城で知的障害者のNPO法人の農園「やまびこ舎」を主宰されていますから、本当はそれほど驚くようなことではありません。そこで採れた大根や味噌などを会場の外で販売していたのです。
 来月にはリンゴもぎを兼ねた大学の同窓会も予定されており、同窓会の方には私も参加する予定です。またの再会を約して別れました。

 この後、近くの生島足島神社を参拝しました。なかに野菜の直売所がありましたので、「松茸はないの?」と聞きましたら、「今日は稲刈りが忙しくて、キノコ採りどころではないそうですよ」ということ。以前、この近くで比較的安い松茸が買えたのですが、日曜日ですから稲刈りの方を優先したのでしょう。
 近くの上之郷駅から長野電鉄別所線に乗って別所温泉に向かう途中、名物の車掌さんが現れました。乗客にせがまれてハーモニカを吹き、皆さんも歌いだして大合唱です。
 のどかな田園風景の中を電車が走ってゆきます。のんびりとした各駅停車の旅でした。

 別所温泉には泊まったこともあり、これで3回目になります。外湯の石湯で一汗流しました。
 ここは若き真田幸村が女忍者お江(こう)と出会った隠し湯だとされています。再来年のNHKの大河ドラマは「真田丸」ですから、このようなエピソードが放映されれば大混雑になるかもしれません。
 私が入ったときは、旅行客らしい小父さんが一人で岩に囲まれた湯船につかっていました。ちょっと熱いお湯で汗をかき、おなじみの北向観音で涼しい風に当たってから丸い窓の電車に乗り、上田経由で小諸に向かいます。

 翌日は、小海線で中込、野辺山を経て高尾に帰りました。この各駅停車の経路も、もう3回目になります。
 中込駅で下車したのは、朝早い列車の終点だったからです。次の列車まで1時間半ほどありましたので、駅員に聞いて「ぴんころ地蔵」を参拝しに行きました。
 洒落た街並みの駅前通りを抜け、途中、千曲川を渡りましたが、川風の気持ち良いこと。門前の出店で開店準備中の小母さんは近くの佐久鯉専門店「魚甲」の女将さんだそうで、勧められて名産の鯉のうま煮と昆布巻きを買いました。

 再び小海線に乗って、途中下車の旅を続けます。清里で降りるつもりでしたが、開発が進みすぎたと聞いていましたので一つ手前の野辺山に変更しました。
 駅前のレンタサイクルで自転車を借りて、1時間のサイクリングです。これが大正解。近くに八ヶ岳の連山を望み、畑が波打つ雄大な景色を楽しみました。
 飯盛山の麓のしし岩の近くまで行きましたが、あまりの登り坂にギブアップ。途中から右折し、JRの最高地点を経て駅まで戻りました。

 信州の秋の旅は好天に恵まれ、コスモスが風に揺れていました。一部では紅葉も始まり、柿の実が色づき、赤くなり始めているドウダンツツジの葉も目につきます。
 黄金の稲穂が波打ち、刈り入れの真っ最中でした。この実りがすべて、人々の豊かな暮らしにつながることを願いたいものです。

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