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12月5日(金) 総選挙の「風」は日本共産党に吹いている [解散・総選挙]

 いつの選挙でも、特に支持を集めて躍進する政党があるものです。追い風のように議席を押し上げる力を受けているという意味で、このような政党には「風」が吹いていると言われます。

 しかし、今回の総選挙では、このような政党はないかのように言われています。そんなことはありません。
 今度の選挙でも、「追い風」を受けて議席を増やしそうな政党はあります。それはどこでしょうか。
 昨日のブログで紹介した各紙の調査を見れば、それははっきりしています。日本共産党です。

 『読売新聞』は「共産党は比例選で好調で、公示前の8議席からの倍増をうかがっている」と報じ、『朝日新聞』は「共産は公示前の8議席から倍近く増える見通し」だとし、 共同通信も「共産党は上積みする見通しだ」と伝えているからです。「倍増」する勢いがあるというのですから、「風」が吹いていることは間違いありません。
 実は、このような「風」は今回の総選挙が初めてではなく、昨年の都議選や参院選でも吹いていたものです。この「追い風」を受けて、共産党は6月の都議選で前回8人の倍以上となる17人が当選し15議席に終わった民主党を抜いて都議会第3党となりました。
 続く7月の参院選でも、比例代表で5人が当選し、選挙区でも東京・大阪・京都で議席を獲得しました。その結果、非改選の3議席とあわせて11議席となり、日本維新の会を上回って議案提出権を獲得しています。

 共産党の現在の議席は8議席です。「倍増」の勢いということは、16議席になるかもしれないということになります。
 そのようなことはあり得るのでしょうか。あり得ます。
 2000年の総選挙がそうでした。この年の総選挙では、共産党は小選挙区で735万票を獲得し当選者はありませんでしたが、比例代表では672万票を得て20議席を獲得しました。

 今回、共産党は650万票という獲得目標を掲げています。2000年の実績からすれば、この目標を達成できれば20近い議席を、比例代表だけで獲得することが可能だということになります。
 しかも今回は、沖縄や京都、東京、大阪などの小選挙区でも議席獲得の可能性が生まれています。もし、小選挙区でも当選者を出すことができれば、総議席はもっと増えることでしょう。

 もちろん、このような「風」は自然に吹いたものではありません。それは安倍首相の暴走が招いたもので、不安と危機感を高めた国民がそのストップ役を務められる政党を求めているからです。
 同時に、これまでの共産党の取り組みと実績が引き寄せたもので、安倍暴走政治に対決する政党が共産党だということを国民に示してきたからです。たとえば、原発ゼロを主張するだけでなく、毎週金曜日の首相官邸前や国会周辺で行われてきた脱原発行動に議員が参加してきたのは共産党だけでした。
 TPP参加交渉、特定秘密保護法や集団的自衛権行使容認、沖縄での新基地建設、原発の再稼動、消費税の引き上げや再引き上げ、労働者派遣法の改定への反対など、どの運動においても共産党がその先頭に立ってきただけでなく、保守的無党派層を含めた幅広い人々との共同を広げてきました。このような実績があったからこその「風」であり、それは自然に吹きしたのではなく、この間の具体的な行動や事実に裏打ちされたものだと言えるでしょう。

 しかし、ことさら共産党を無視する現在のマスコミ状況では、このような実績や行動、事実は十分に国民に知られていません。限られた期間ですが、それを幅広く情報発信して多くの有権者に知ってもらい、選挙での投票に結びつけることが重要です。
 日常的な大衆運動と選挙での投票行動を結び付けて政治を変えていく。それが「選挙革命」なのです。
 これまでの大衆運動で得てきた信頼と評価を、ぜひ選挙での躍進という形で生かしてもらいたいものです。そうできるだけの実績は既にあり、あとはそれを投票に結びつけるだけなのですから……。

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