SSブログ

11月12日(金) 動き出せ、「沈黙の艦隊」 [解散・総選挙]

 総選挙中盤の情勢が報じられています。「選挙への関心が高まらないまま、自民党が300議席を超す勢い」だと、昨日の朝日新聞が伝えていました。
 このような世論調査から、「他よりはよさそうだから」と自民を選び、「しばらくの間は」と安倍晋三首相の続投を望む有権者の心理が浮かび上がってくるといいます。それで良いのでしょうか。

 今回の選挙はこれまでとは違って有権者の関心の低さが際立っています。「大いに関心がある」という人は、現行の調査方法になって過去最低の29%にすぎません。
 投票すると答えている人も、積極的に投票先を決めているわけではありません。『朝日新聞』の調査によると、「期待している」という積極的な選択が33%、「他よりはよさそう」という消極的な選択が57%だそうです。
 自民党が300議席を超す勢いだという予想は、このような消極的な気持ちでも投票先に自民を選ぶ人が多いからです。有権者の54%を占める無党派層では「他よりはよさそう」と選択する人が65%とさらに多くなり、比例区の投票先でも自民が38%でトップだといいます。

 このような関心の低さと消極的な支持が自民圧勝の予想を生んでいる大きな要因です。それを覆すためには、選挙への関心を高めて投票率の低下を防がなければなりません。
 「棄権は危険だ」ということを理解していただく必要があります。選挙で投票しなければ、暴走を続ける安倍首相に白紙委任を与えることになってしまいます。
 前回の総選挙では投票率が59%台にまで1割近くも低下し、小選挙区で1096万票、比例代表で1020万票も投票数が減少しました。それが間接的に自民党の勝利をアシストする結果になったのです。

 今回の選挙では、さらに投票率が低下して50%台の前半になるのではないかと懸念されています。そうなれば、さらに自民党に有利になるでしょう。
 逆に、投票率が前々回並にまで上がり、前回の総選挙で棄権した有権者が投票所に足を運んで自民党以外の政党や候補者に投票すれば、選挙情勢を激変させることができます。ですから、棄権する可能性のある方には、こう呼びかけたいと思います。
 動き出せ、「沈黙の艦隊」、と……。

 これらの人々が動き出せば、情勢は大きく変わります。そうなれば、現在予測されている自民圧勝を覆すことも可能でしょう。
 自分が投票しなくても何も変わらないと諦めてしまってはなりません。諦めてしまうから、政治が変わらないのです。
 国民は主権者ですが、その権利の上に胡坐をかいてはなりません。投票によって主権を行使してはじめて、本当の主権者になれるのですから……。

 「他よりはよさそうだから」という消極的な理由で、漠然と自民党に投票しようとしている人は、もう一度、じっくりと考えていただきたいものです。本当に、「他よりもよい」と言えるのか、と……。
 なんとなく自民党に入れることが、何を意味することになるのか。それは、自分自身の首を絞めることになるのではないか、と……。

nice!(2)  トラックバック(0) 

nice! 2

トラックバック 0