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12月21日(日) 兵庫労連結成25周年記念レセプションで堀内衆院議員に会った [旅]

 神戸の三宮に行ってきました。兵庫労連結成25周年記念講演会で講演するためです。
 講演が終わってから開かれたレセプションで、当選したばかりの堀内照文共産党衆院議員にお目にかかりました。まだ湯気が立っているような新人議員さんで、初々しい限りです。

 講演では、労働運動が解決すべき問題や当面の課題、運動刷新に向けての提言などを話しました。たまたま、前日の夕刊紙『日刊ゲンダイ』12月20日付には、安倍政権の狙う「労働破壊」についての記事が報じられています。
 これには私の発言も掲載されていましたので、紹介させていただきました。それは次のようなものです。

 年明け召集の通常国会冒頭から、労働者にとって地獄の門は開かれる。安倍政権が今年2度も廃案に追い込まれた「労働者派遣法改正案」の提出は既定路線だ。
 「企業が受け入れる派遣期間の上限(最長3年)を撤廃し、派遣社員は3年ごとに、ほぼ強制的に別の部署に移されるという内容です。派遣社員は一生ハケンから抜け出せず、スキルアップも望めない。低賃金で働かせ続けるのも雇い止めも企業の都合次第となり、ハケンの“奴隷化”がますます進んでしまいます」(労働問題に詳しい政治学者の五十嵐仁氏)

 安倍は「世界一ビジネスのしやすい国づくり」を口実に、労働規制を徹底的に破壊する構えだ。検討するたび国民の不評を買ってひっこめてきた「解雇の金銭解決=首切り自由化」や「限定正社員制度」だって、自民大勝の勢いに乗じて一気に片づけかねない。
 「例年6月に経財諮問会議がまとめる『骨太の方針』の15年版に盛り込むのは必至でしょう。『過労うつ』が社会問題化する中、ますます過酷な労働環境となれば医療費がかさみ、さらなる財政悪化の要因となる。これだけ労働者の低賃金化を招く政策を推進すれば、消費は冷え込み、需要不足でデフレも進む。安倍首相は『財政再建とデフレ脱却の二兎を追う』などとよくも言えたもので、スローガンに逆行する自滅路線は日本の国力を衰退させるだけです」(五十嵐仁氏=前出)

 この講演が終わってからレセプションが開催されました。そこに来賓として顔を見せていたのが、近畿ブロックで当選した堀内照文さんでした。
 「議員になってから初めてのあいさつです」とおっしゃっていました。企画が持ち上がったころには「予定候補」だったのに、総選挙があったために現職の衆院議員としてあいさつできるようになったわけで、これも安倍首相の「お蔭」でしょう。
 この堀内さんは、12月19日付『しんぶん赤旗』一面下のコラム「潮流」で「小学3年生の長男の反応」が紹介された方です。それは、次のようなものでした。

 「おめでとう」と言ったうえで、東京へ行くことが多くなる父親をどうやって応援するか真剣に考えたようです。「家の手伝いをせなあかんようになるから、学校で先生に宿題を減らしてもらうように言わな」▼衆院近畿ブロックの比例で初当選した堀内照文さんの長男です。「せんきょ(選挙)がんばってね」「とうとう(お父さん)がせんきょにか(勝)てばとうきょう(東京)にいっちゃうけどぼくはいいよ。せかい(世界)がへいわ(平和)になればいいから」。堀内さんが演説のなかで紹介した長男の手紙は感動を呼びました

 この手紙の実物を見せていただきました。小さな鉛筆書きの文字で、とつとつと書かれています。堀内さんにとっては、一生の宝物でしょうね。
 「今日、当選証書を受け取りに東京まで行ってきました。議員会館の部屋は、これまで次世代の党の杉田水脈前議員が使っていた部屋です」
 次世代の党の議員が落選して出て行き、その代わりに入るのが共産党の新人議員だというわけです。まさに、今回の総選挙によって生じた劇的な変化を象徴するような出来事です。

 レセプションのオープニングは「トーフレンズ」の演奏でした。これは漢字で書くと「闘父連ズ」となり、闘う父親たちのバンドで「湯豆腐でもつまみながら歌おう」ということらしいですよと、隣の席にいた兵庫労連の津川知久議長が説明してくれました。
 津川議長は、開会のあいさつで「オール沖縄」の小選挙区での勝利について「国民的統一戦線の萌芽形態」だと指摘していました。沖縄では、「反共攻撃」のつもりで「赤嶺は共産党」だという宣伝があったといいますが、「当たり前だ」と言って笑われたそうです。
 総選挙直後とあって、会場では「おめでとうございます」「がんばりました」という声が飛び交っていました。なかに、「あなたが当選してくれて良かったよ」という声がありましたが、当選した側がお礼を言うのではなくお礼を言われるというのも堀内さんの人柄でしょうか。

 私が日本酒好きだという情報を聞き込んだ兵庫労連の北島隆事務局長がやってきてお酒を注いでくださいました。灘の地酒「浜福鶴」や学生時代からのなじみである「剣菱」です。
 堀内衆院議員には2次会までご一緒していただき、大いに語り合ったものです。津川議長や北島事務局長には3次会までお付き合いいただきました。
 たらふくご馳走になり、すっかりお世話になってしまいました。ありがとうございました。

 これが、今年最後の講演になります。安倍首相が「暴走」を続けてきた「お蔭」もあって、私のところにも講演依頼が例年以上に舞い込むことになりました。
 正確には数えていませんが、40回を超えたと思います。講演に呼んでいただき、つたない私の話を聞いて下さった皆さんに、この場を借りてお礼申し上げます。

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