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12月24日(水) 『しんぶん赤旗』日刊紙と日曜版に掲載された談話 [論攷]

〔総選挙の後、『しんぶん赤旗』日刊紙と日曜版に私の談話が掲載されました。以下にアップさせていただきます。〕

真の勝者は共産党(『しんぶん赤旗』2014年12月17日付)

 「自公圧勝」などの報道もありますが、自民党は全体で4議席減、小選挙区では09年に522万票減、12年に166万票減、そして今回の18万票減と3回連続で得票を減らしています。
 一方、野党の中で極右政党・次世代の党が惨敗し、共産党だけが議席、得票ともに増やしました。今回の真の勝者は共産党だったと言ってもいい。
 アベノミクスによる「おこぼれ」に期待した人もいて、自民党の比例票の104万票増に反映されています。しかし、共産党の比例票は237万票増です。安倍首相の暴走にストップをかけてほしいという有権者の願いのほうが2倍以上多かったといえます。安倍首相にはこの民意を踏まえた政権運営をしてもらいたい。

与党への「白紙委任」ではない(『しんぶん赤旗』日曜版、2014年12月21日号)

 今回の選挙で最も変化したことは、共産党が躍進したことです。
 自公の現状維持は「アベノミクス」についてもう少し様子を見たいという空気があったからです。この先景気が悪くなり、円安・物価高で国民生活が苦しくなれば、大きなしっぺ返しを食うことになるでしょう。
 経済問題以外について、安倍首相は争点にすることを避けました。「白紙委任」をもらったと強引なことをすれば、沖縄のように世論の大きな反発を受けます。
 共産党が躍進したのは、「安倍暴走」に真正面から対決すると同時に具体的提案―消費税増税中止だけでなく、別の道があると財源を含めた提案をしたこと―が評価されたのではないか。野党でも、選挙前にみんなの党は解党し、次世代の党は壊滅状態で、維新も後退するなど、共産党の発言力が高まりました。獲得した議案提案権を生かして具体的な対案をどんどん出してもらいたいものです。

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