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7月11日(土) 『「ふつうの働き方」を諦めない』(『女性労働研究』No.59、青木書店)所収の拙稿「普通の働き方を実現するために」のミスについての訂正とお詫び [日常]

 「あ、これはまずい」と、思いました。私の書いた論攷に、重大なミスを発見したからです。

 昨日、帰宅したら、青木書店からの荷物が届いていました。中には、雑誌が3冊入っています。
 女性労働研究会編『女性労働研究』No.59で、『「ふつうの働き方」を諦めない』という表題が付いています。発行は青木書店で、そこらか送られてきたものでした。
 この雑誌は、昨年夏のシンポジウムを活字にした論攷を載せており、「規制緩和に浸食される働く権利」という特集になっています。私はそのシンポジウムで「普通の働き方を実現するために」という報告を行い、それが特集の一本として掲載されています。

 重大なミスは、この論攷の最後に掲げられている「参考文献」にありました(42頁)。五十嵐仁(2014年)「非正規労働をめぐる政策と運動」大原社会問題研究所編『日本労働年鑑』第84集(2014年版)とあるのが、それです。
 この論攷は、私が書いたものではありません。実際の筆者は朝日新聞記者の「澤路毅彦」さんです。
 澤路さんは、記者としての綿密な取材を基に、労働の規制緩和についての政策的変遷と背後の動き、労働運動などとの関係について詳細な記述を行っています。一般の人には知りえない貴重な情報に満ちた優れた論攷であり、とても私などが書けるようなものではありません。

 出版社に送った原稿では筆者名を書かなかったため、編集者が気を利かせて私の名前を入れ、著者校正のときに気が付かず、そのまま印刷されてしまったのだと思います。筆者名を明示しなかったのは、『日本労働年鑑』では巻末に一括して列挙し、個別の論攷については筆者を明らかにしないことを原則としていたからです。
 私はずっと『日本労働年鑑』の編集責任者をしてきましたので、この原則にこだわってしまいました。しかし、特集の場合は例外を認め、この論攷についても本文の最後に(澤路毅彦)と明示されていたわけですから、最初から澤路さんの名前を明記するべきでした。
 そうすれば、編集者が勘違いして気を利かせることもなく、このようなミスが発生することもなかったでしょう。この場を借りて、雑誌の編集担当者と本当の筆者である澤路毅彦さんにお詫び申し上げたいと思います。

 ということで、拙稿「普通の働き方を実現するために」の「参考文献」に挙げている最後の記述を、澤路毅彦(2014年)「非正規労働をめぐる政策と運動」大原社会問題研究所編『日本労働年鑑』第84集(2014年版)、と訂正させていただきます。澤路毅彦さんはじめ関係者の皆様にご迷惑をおかけすることになりましたことを、重ねてお詫び申し上げます。

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