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8月24日(月) 安倍政権を揺り動かす激動の情勢が始まりつつある [内閣]

 前回の更新から、10日も空白が空いてしまいました。長い夏休みだったと思われるかもしれません。
 確かに、故郷の新潟に帰って骨休めをしました。しかし、その間にも雑誌『世界』の原稿を書く必要があり、それは帰京してからも続いていたのです。
 先ほど原稿を送り、ようやくブログを書く余裕が生まれました。この原稿は9月8日発売の雑誌『世界』に掲載される予定です。

 先週末の23日(土)~24日(日)には、神奈川革新懇の「第3回夏の泊まり込み研修会&交流会」で講演し、神奈川県の皆さんと交流してきました。これまでも講演などに呼んでいただいたことがあったり、県知事選での岡本一候補や県議選川崎区の後藤真佐美候補の応援などでもかかわりがあり、久しぶりにお目にかかった方も沢山おられました。
 知事選で一緒に横浜駅頭で街頭演説をした畑野君枝衆議員も駆けつけてきて、緊急国会報告をされました。夕方になってからさっと来られてさっと出て行かれたあわただしさにも、国会情勢の緊迫度が示されていたように思います。
 神奈川でも、「戦争法案」反対の運動が盛り上がっており、各地の運動の報告はどれも元気で活気に満ちたものです。相模原、鎌倉、横浜市の瀬谷区、神奈川区、綾瀬市、海老名市、伊勢原市などで党派を超えた共同行動が大きなスケールで発展しており、草の根での運動の拡大をまざまざと知ることができました。

 合宿の会場は湯河原町でしたが、湯河原町長があいさつに見え、その旅館のオーナーも9条の会の会員であいさつされました。この湯河原では7月に小林節さんの講演会が観光会館で開かれ、町政史上最高の450人が詰めかけて大きな話題になったそうです。
 また、横浜での若者のデモでは、当初の参加確認が200~300人だったのに出発時には600人になり、途中で増えて解散時には1400人にまで膨れあがったそうです。デモ申請の数を大きく上回って警備の手が回らず、警察に怒られたといいます。
 このような例は、おそらく各地で生まれていることでしょう。取り組みの姿勢においても、過去の運動の延長線上で今の運動を捉えてはならないということでしょうか。

 この講演でも話しましたが、これまで安倍政権を支えてきた2本柱が崩れ始めています。一本は安倍内閣への支持率で、もう一本は株価でした。
 このどちらも破たんし、急降下を始めています。内閣支持率は直近の調査で若干持ち直したようですが、株価の方は世界的な規模で大暴落を始めました。
 先日発表された第2四半期(4~6月)のGDP成長率がマイナス0.4%(年率換算で1.6%減)となったばかりでの株価の下落です。破たん確実と言われ続けていたアベノミクスでしたが、いよいよ弔鐘が鳴り始めたということになるでしょう。

 このようななかで、もう一つ、大きなニュースが飛び込んできました。オリバー・ストーン氏(米映画監督)やノーム・チョムスキー氏(米マサチューセッツ工科大学言語学名誉教授)、モートン・ハルペリン氏(元米政府高官)ら海外の著名人や文化人、運動家ら74人が22日、名護市辺野古の新基地建設計画をめぐる声明を発表したというのです。
 この声明は、同計画を阻止する鍵を握るのは、翁長雄志知事による埋め立て承認の取り消し・撤回だと主張し、「沖縄の人々は、知事が無条件で妥協や取引も全く伴わない埋め立て承認取り消しを行うことを求め、期待していることを明白にしている。我々は沖縄の人々のこの要望を支持する。世界は見ている」と述べています。まさに、沖縄での戦いを「世界は見ていた」のであり、強力な援軍の登場です。
 安倍政権は、日本国内の草の根の運動によって追い込まれているだけではありません。国際的な広がりをもった辺野古新基地建設反対の運動にも直面することになったのです。

 国の内外において、安倍政権を揺るがす激動の情勢が始まっていると言うべきでしょう。暴走阻止に向けての戦いが大きく盛り上がろうとしていますが、安倍首相の暴走には自民党の変貌という背景があります。
 この問題については、前掲の雑誌『世界』に書きました。9月8日発売の『世界』10月号の拙稿をご笑覧いただければ幸いです。

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