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8月31日(月) 主権者が立ち上がるとき時代は動く [社会運動]

 すごい数でした。昨日の国会周辺での戦争法案反対10万人大行動です。
 このようにして主権者が立ち上がるとき、時代は動くのだということを実感しました。このような民意によって政治が変われば、そのときこそ民主主義が作動したことになります。

 この日の午前中、私は熱海後楽園ホテルで開かれた神奈川土建組織活動者会議で講演しました。参加者は500人で、これもすごい数です。
 会場のホールをとりまくように各支部の組合旗が飾られており、迫力満点です。この日の午後一番で「戦争法案反対全国100万人大行動」に呼応して、500人の参加者でプラカードを掲げてコールを行うと言っていました。
 これは実行されたようです。その様子が東京土建のホームページhttps://www.facebook.com/kanagawadoken/posts/1042413225792793にアップされています。

 ここでの講演が終わってすぐ熱海駅に向かい、新幹線で東京駅、そこからタクシーで国会図書館裏に行きました。憲法共同センターの宣伝カーからスピーチする予定だったからです。
 その場所では懐かしい友人・知人にも会いしました。ただし、ずっとそこにいましたので、国会議事堂の姿も正門前の道路を埋め尽くした人々の姿も見ずじまいです。
 この日、国会周辺に集まった人々は主催者発表で12万人、警察情報で3万人とされています。その「国会周辺」の人々の数に、国会図書館の裏にいた私たちは入っているのでしょうか。

 宣伝カーから、民主党の小川敏夫参院議員、共産党の池内さおり衆院議員、社民党の吉田忠智党首、ミサオ・レッドウルフさんなどとともに、私もスピーチさせていただきました。「若手の憲法学者」の方の発言がありましたので、「古手の政治学者」として発言させていただいたというわけです。
 「政府・与党は戦争立法を平安法と呼んでくれなどと言っているけれど、平安時代の法律なのか。憲法に違反することは明らかだ。イケンの法律を成立させてはイケン。反対イケンを国会にぶつけよう」と、「イケン」3連発をぶちかましました。
 日本を守ると言いながら他国を守れるようにする、安全を確保すると言いながら自衛隊員や国民を危険に晒そうとする、国際社会の平和と安全に貢献すると言いながらアメリカによる無法な戦争の手伝いができるようにする――そのどこが平和と安全のためになると言うのでしょうか。しかもそれを、政府による憲法解釈の変更だけでやってしまおうと言うわけですから、内容もやり方も憲法違反で立憲主義に反しています。

 阪神タイガースのファンが戦争法案に反対して「反戦タイガース」を結成したそうです。私もタイガース・ファンですので、勝手に「反戦タイガース」を名乗らせていただきます。
 このように、今回の戦争法案反対運動には、自主的、多世代、全国規模という特徴があります。これまでの政治運動とは異なる新しい運動の質と広がりが生まれていると言えるでしょう。
 その背後には、インターネットやSNSなどの新しい情報通信手段の普及という技術的条件が存在しています。政治をめぐる情報戦において、民衆は新しい武器を手に入れ、それを存分に活用しているということです。

 昨日の国会正門前の集会で、民主党・共産党・社民党・生活の党の野党4党首があいさつして手を握りました。この4党の連立こそ、これから目指すべき新しい民主的政府の姿だと言えるのではないでしょうか。
 政府・与党は9月11日までに参院での採決を狙っているようです。もし、採決を強行すれば国民の怒りはさらに高まり、自公政権に代わる新しい民主的政権樹立に向けての機運も生まれるにちがいありません。

 戦争法案は廃案に追い込むしかありません。安倍政権は打倒するしかありません。 
 そしてそれをめざした反対運動の高まりを、自公政権に代わる新たな統一戦線と民主的政府樹立へと結びつけること――これが、これからの課題なのではないでしょうか。

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