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9月2日(水) 安倍首相に引導を渡すべき月が始まった [政局]

 いよいよ9月です。とはいえ、今日はもう2日になっていますが……。

 2020年の東京五輪・パラリンピックのエンブレムの使用中止が正式に決まりました。佐野研二郎さんがデザインしたこれまでのエンブレムを白紙撤回し、新たに募集するそうです。
 新国立競技場と似たような経緯をたどることになりました。これでまた1億円もの大金が無駄に費やされることになります。
 白紙撤回されるべきはオリンピックの開催そのものではないでしょうか。そもそもの発端は安倍首相による詐欺まがいの「アンダーコントロール」発言にあり、真夏に開かれれば熱中症患者が続出となる危険性が極めて高いのですから……。

 その安倍首相は、昨日、自民党の総裁選に立候補する意向を表明しました。無投票再選を狙っているようですが、これからの3年間、総理大臣を続けて何をやるつもりなのでしょうか。
 中国の株価暴落の余波を受けて東証株価は乱高下を続け、アベノミクスは破たん寸前です。経済の立て直しは道半ばどころか、新しい経済危機の出発点に立っていると言うべきでしょう。
 憲法を変えなければできないと言っていた集団的自衛権行使については、勝手に解釈を変えてできるようにしてしまいました。その法整備をするなら改憲する必要はないだろうという状況を作ったのは安倍首相自身です。

 この安倍首相に対して、昨日の政治資金パーティ―で野田聖子前総務会長が「今の私の心は『義を見てせざるは勇なきなり』という言葉に尽きる」と、総裁選への立候補に意欲を示したそうです。ただし、出馬に必要な国会議員20人の推薦人の確保は難航しているといいます。
自民党ハト派の流れをくむ岸田派や額賀派が人数を出せばいいじゃありませんか。これまでタカ派の安倍さんにやりたい放題やられているのですから、この辺で存在感を示してもらいたいものです。
 総裁選になれば地方遊説などが必要になり、安保法案の採決の日程に狂いが生ずるため、安倍さんは告示される8日に無投票再選を狙っているようです。野田さんにはぜひ立候補して、戦争法案の成立を阻止してもらいたいものです。

 戦争法案の成立阻止に向けては野党の動向も重要です。一致団結して安倍政権の暴走を阻んでいただきたいところですが、残念ながら、三つに割れてしまっています。
 一つは、民主・共産・社民・生活という「安倍反対派」です。8月30日の国会前大行動で一致して戦争法案に対する反対演説をしました。
 2つ目は、元気・次世代・改革の「隠れ安倍派」です。戦争法案に対する修正案を出し、与党との協議を行おうとしていますが、「毒」はどんな薄めても「毒」ですから、修正ではなく廃案を求めるべきです。
 3つ目は、維新の党です。この党は分裂寸前で、もはや政党のテイをなしていません。

 このようななかで、通常国会の会期末が近づいてきました。政府・与党は9月11日に採決したかったようですが、この日程は先送りせざるを得なくなったようです。
自民党総務会でも全国一斉デモについて、民意を重く受け止めるべきだという意見が相次いだそうで、8月30日の大行動の成果だと言えるでしょう。今後は14日から18日までが大きなヤマになりそうです。
 そのカギを握る一人が「参院は衆院の下部組織ではない」「60日ルールは使わない」「強行採決はしない」などの発言を行っている参院安保関連特別委員会の鴻池委員長です。しかし、それは与党だけでは採決しないということであって、元気・次世代・改革の「隠れ安倍派」を抱き込んで出席させ、「強行採決ではない」と言い訳するつもりなのでしょう。

 8月30日の大行動については、その参加者数が議論になっています。警察情報では3万人、主催者発表では12万人ということで、大きな開きがあるからです。
 これについては、国会の正門前の写真に写っている人は3万人以上、その周辺の日比谷公園、霞が関、永田町、国会図書館周辺などを含めて12万人ということではないでしょうか。8月31日のブログにも書いたように、私は国会図書館の裏にいたため正門前の写真には写っていませんが、大行動のれっきとした参加者の1人です。

 なお、「生活の党と山本太郎となかまたち」の東京都第10区総支部長だというたがや亮さんのブログhttp://ameblo.jp/ryotagaya/entry-12068219708.htmlによれば、国会議事堂前、永田町、霞が関、溜池山王という4駅の改札を出た人数は「87,159人」だそうです。
たがやさんは「これに赤坂見附駅(かたくなにデータ開示拒否された)、赤坂駅(3万数千人改札出る方利用客数)まで含めれば12万人は超えるんですかね」と書かれています。
最寄り駅には、このほかに桜田門もあります。地方からはバスを仕立ててきた人もいたようですし、私のようにタクシーで行った人もいたでしょうから、当日の参加者が12万人を超えたことは明らかです。

 このような民意の大波によって政治を動かし、安倍首相に引導を渡さなければなりません。安倍さんにしても、ストレスが溜まって腸の調子を悪くするような地位を去り、夜中に抜け出して何をやっているかわからない夫人との関係を改善して「安倍家の存立危機事態」に対処した方が宜しいのではないでしょうか。

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