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3月14日(火) 記憶はなくても記録があった稲田防衛相 [スキャンダル]

 これはもう「アウト」でしょう。稲田朋美防衛相です。
 森友学園の籠池さんとの関係を否定していた稲田さんですが、動かぬ証拠が出てきました。裁判所の記録に書かれていたのです。
 国会で嘘を言ったのですから、虚偽答弁そのものです。責任を取って辞任するしかないでしょう。

 13日の参院予算委員会で、稲田さんは「籠池氏や森友の事件を受任したことも、裁判も、法律相談も受けたことはない」と、はっきりと関係を否定する答弁をしていました。しかし、当の籠池さんは稲田夫妻が顧問弁護士だったことを証言しています。
 さらに、この証言を裏付けるような出廷を示す裁判所作成の記録が見つかりました。動かぬ証拠が出てきたのです。
 窮した稲田さんは居直り、「自分の記憶に基づき答弁した。虚偽の答弁をしたことはない」と弁明しています。また、「この件について、責任を取るということではないと思う」と述べていますが、「虚偽の答弁」であったことは塚本幼稚園の園児にだって分かるにちがいありません。

 いよいよ、安倍首相は追い込まれてきました。こうなることは分かっていたのかもしれません。
 報道各社の官邸キャップを中華料理屋に招待して事前工作をしていたからです。しかし、その効果は次第に薄れてきているようです。
 当初、報道に及び腰だった読売や産経だけでなく、NHKも昨日の夜9時のニュースなどで詳しく取り上げるようになりました。それに上塗りするような稲田さんの虚偽答弁であり、責任逃れです。

 安倍首相は瑞穂の国記念小学院の設立申請の取り下げで「一件落着」を図ろうとし、籠池理事長の記者会見に南スーダンからの自衛隊の撤退発表をぶつけてきました。両方が互いに打ち消しあう形になり、印象が薄れることを望んだのでしょう。
 しかし、その後の各社の世論調査でも、この問題への関心の高さがうかがわれます。国民は真相究明を望んでおり、逃げの姿勢を示している安倍内閣への批判を強めているようです。
 安倍内閣の支持率は軒並み低下傾向を示し始めました。このまま、稲田さんの居直りを許して参考人招致を拒み続ければ、ますます内閣支持率は下がっていくにちがいありません。

 それに、「もう一つの森友学園」と言われている「加計学園」の問題もあります。愛媛県今治市での岡山理科大学の獣医学部新設をめぐる疑惑です。
 国会での追及も始まりました。国家戦略特区にすることで新学部の設置が可能になり、加計学園だけが申請して認められ、様々な便宜が図られているという構図は森友学園の場合とよく似ています。
 しかし、無償譲渡の額は37億円弱で建設への補助は64億円だといいますから、けた違いに大きな金額になります。さらに、安倍首相と加計理事長とは学生時代からの「腹心の友」でゴルフ仲間ですから、籠池さんとは比べ物にならないくらい親密な関係です。

 森友学園に加計学園。その優遇と特別扱いにはどのような背景があったのでしょうか。思想的なシンパシーと人間的なつながりによって行政の公平・公正が歪められるようなことはなかったのでしょうか。
 いずれの場合にも安倍首相の名前が見え隠れし、昭恵さんは関連教育機関の名誉校長や名誉園長に名前を出していました。政治への信頼を回復するうえで、政治家の関与や介入はなかったのかを究明し、安倍夫妻の政治的道義的責任を明らかにすることは不可欠です。

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