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3月1日(木) 裁量労働制の対象拡大で「白旗」を挙げた安倍首相をさらに追い込んで改憲の野望を阻止しよう [労働]

 これ以上、火が燃え広がっては困るから、ボヤのうちに消してしまおうと考えたのでしょう。安倍首相が「白旗」を挙げて、逃げにかかっています。
 野党が一致して攻勢をかけた結果でした。通常国会での最重要法案の審議において首相を追い込み、大きな成果を上げたことになります。

 安倍首相は昨晩、提出を予定していた働き方改革関連法案から、裁量労働制の対象拡大に関する部分を削除する方針を決めました。裁量労働をめぐる厚労省の調査結果にフェイク・データが400件以上も見つかり、調査にたいする信頼性が失われてしまったためです。
 法案の前提が崩れたわけですから、法案の提出を断念するのは当然です。このような判断を行ったのは与党内からも批判が出たためで、最終的には二階幹事長が断念を迫ったとされています。
 しかし、予算案は衆院を通過して参院に回り、今年度内での成立が確定しました。今後、参院予算委員会での審議が始まりますが、引き続き働き方改革の問題や森友学園疑惑などでの追及が続くことになるでしょう。

 提出が予定されている働き方改革関連法案では、裁量労働制の適用対象を一部の営業職に拡大することとともに、高収入の専門職を労働時間の規制対象から外す「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」の導入もめざされています。「高プロ」は「残業代ゼロ法案」との批判も強くあります。
 労働時間を減らして過労死や過労自殺を予防するという「労働再規制」に反する内容であり、残業代なしの長時間労働を助長することになります。今回、裁量労働制に関する部分を切り離したわけですから、この「高プロ」にかかわる部分も切り離すべきでしょう。
 野党は引き続き共闘を強め、この問題でも安倍首相を追いつめていただきたいものです。首相の迷走によって戦略が狂い、さらに焦りといら立ちが増すことになれば、かつての「消えた年金」問題と同様に安倍首相に大きな打撃を与え、3選を阻止して9条改憲の野望を打ち砕くことができるにちがいありません。

 なお、今月も以下のような講演が決まっています。お近くの方や関係者の方に沢山おいでいただければ幸いです。

3月10日(土)15時 長岡市社会福祉センター:長岡市平和・民主交流会
3月17日(土)10時 八王子労政会館:八王子憲法共同センター
3月17日(土)13時30分 足立ギャラクシティー:足立革新懇
3月18日(日)14時 さいたま市尾間木公民館:戦争法廃止を求めるオール緑区の会
3月31日(土)13時30分 多久市中央公民館:佐賀県革新懇

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