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3月2日(金) 安倍首相の「適材適所」人事によって登場した攻めどころ満載の「しゃこたん」大臣 [スキャンダル]

 今日の『毎日新聞』の対抗社会面を開いたら、白抜きの見出しが目に飛び込んできました。「出資金詐欺」「視察は元後援者負担」「福井市元秘書、法廷で」というものです。
 この記事のリードは、次のようになっています。

 「福井照沖縄・北方担当相兼消費者行政担当相の後援団体元幹部が実現の見通しのない投資事業で出資金をだまし取ったとして、訴訟で賠償を命じられた問題を巡り、福井氏が事業の視察名目で2005年にタイなどを訪問した旅費について、福井氏の元政策秘書が法廷で『元幹部が負担した』と証言していたことが判明した。福井氏は国会で、旅費を誰が負担したか調査する考えを表明。『出資金が旅費に充てられたとすれば不適切』とも答弁しており、視察の経緯に関して野党が追及を強めるのは必至だ。」

 この福井大臣は健康問題を理由に沖縄・北方担当相を辞任した江崎鉄磨さんの後任となった方です。27日の初の記者会見で北方領土の「色丹(しこたん)島」を「しゃこたん島」と言い間違え、沖縄・北方担当相なのに「歯舞(はぼまい)」が読めなかった島尻安伊子さんの再来だと話題になりました。
 島尻さんの次の大臣だった鶴保庸介さんは「土人」発言について「差別であると断じることは到底できない」と述べるなど沖縄差別発言を連発しました。辞任した江崎さんは沖縄問題について「私は門外漢」「役所の答弁書を朗読すればいい」などの発言や「沖縄北方の日」の言い間違いなどがありました。
 その後任で「政策通として知られ、沖縄、北方問題の政策を推進していく上で適任だ」と安倍首相が太鼓判を押した福井さんは「色丹(しこたん)」が読めない。これが「適材適所」なのでしょうか。

 しかも、この福井さんは環太平洋経済連携協定(TPP)の特別委理事だった2016年には、TPP承認について「強行採決という形で実現するよう頑張る」と発言して理事を辞任した経歴もあります。それだけではありません。
 希望の党の今井雅人衆院議員は28日の衆院予算委員会で、福井さんが週刊誌に「温泉豪遊ハレンチ写真」を報じられたとしてその資質を問題視しました。今井さんは「人には見せられないような恥ずかしい写真だ。女性が見たらどう思うか」と批判しています。
 さらに、福井さんの後援団体の元男性幹部が事業の出資金をだまし取ったとして裁判所に損害賠償を命じられた問題も取り上げ、男性が開いた事業の説明会で福井さんがあいさつしたほか福井さんの海外出張代金を男性が支払っていたなどと指摘し、兼務する消費者行政担当相として適任ではないと批判しました。この海外出張代金支払いの件が『毎日新聞』で報じられた内容で、「適任」どころか大臣としての資質も資格もない人物だと言わなければなりません。

 また、今日の『朝日新聞』には、森友学園との国有地取引の際に財務省が作成した決裁文書について、契約当時の文書の内容と昨年2月の問題発覚後に国会議員らに開示した文書の内容に違いがあることがわかったというスクープ記事が掲載されています。学園側との交渉についての記載や「特例」などの言葉が複数箇所でなくなったり変わったりしており、問題発覚後に書き換えられた疑いがあるというのです。
 財務省の決裁文書なのに、元々の文書と国会議員に公開した文書が異なっているというのです。問題が発覚した後に書き換えたのではないかという疑いがあります。
 無茶苦茶な話で、公文書の毀棄や証拠隠滅の可能性があります。だれが何のために、このような書き換えを行ったのか、この問題についてもさらなる追及が必要でしょう。

 さらに、裁量労働制の不適切データ問題をめぐって野党が厚生労働省から状況を聞き取っていることについての暴言も明らかになりました。1日の自民党厚生労働部会で牧原秀樹厚生労働副大臣は「全面テレビ公開で公開リンチのようにやる」と批判したというのです。
 部会の後、牧原さんはさすがに「まずい」と思ったのか、厚労省内で記者団に「不適切な表現だった。撤回しおわびする」と述べています。進退については「今のところまず撤回する」と語るにとどめているそうです。
 しかし、撤回すれば許されるというものではありません。責任を取って辞任するべきでしょう。

 ボロボロじゃありませんか。政権末期の様相を帯びてきたように見えるのは、私だけでしょうか。
 裁量労働制の提出断念など、これだけ内閣総辞職ものの問題が出てきているのですから、それも当然です。個々の閣僚をクビにしているのでは間に合いそうもありませんから、内閣総辞職して安倍首相自身が総理の椅子を去るのが最善の責任の取り方であり、最も手っ取り早い方法ではないでしょうか。

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