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7月8日(月) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは7月7日付の『日刊ゲンダイ』に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「新聞は肝心の争点を書いていない 傲慢政権の暴走許すのか」
 この参院選の意義について、法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
 「本来、国政選挙は、時の政権が行った政策を評価するものです。前回選挙からの実績について有権者がイエス、ノーの審判を下す。それが正しいあり方です。しかし、もはや安倍政権は、一つ一つの政策についてウンヌンするレベルを超えていると思う。この6年間で、政治の土台そのものが歪み、崩れてしまったからです。安倍首相は、国会でも平気で嘘をつき、野党の質問に正面から答えようとせず、自分の言いたいことだけを質問と関係なく延々と話している。『丁寧に説明したい』と口にしながら、モリカケ問題についていまだに説明せず、『沖縄に寄り添いたい』と語りながら、選挙で4回も民意が表明されたのに無視し、辺野古の海を埋め立てている。安倍政権の6年間によって、民主政治が成り立たなくなってしまった。こうなると、問うべきは、政策の是非ではなく、安倍首相の政治姿勢であり、人として信用できるかどうか、だと思います」

 前出の五十嵐仁氏がこう言う。

 「7月21日の参院選は、有権者にとって絶好の機会です。参院選は、衆院選と違って政権選択の選挙ではありませんが、過去、日本の政治を何度も大きく変えています。07年の参院選は、自民党が大敗し、第1次安倍政権は退陣に追い込まれている。あの時の苦い教訓があるのか、安倍政権は、今度の参院選の“勝敗ライン”をかなり低くし、多少負けても責任を問われないよう、辞めなくてすむよう、予防線を張っていますが、どんなに予防線を張っても、大敗したら政権はもたないでしょう。勝敗のカギは投票率です。自民党が国政選挙で勝利を重ねているのは投票率が低いからです。組織票で勝利している。選挙情勢を見ると、接戦となっている選挙区がいくつもある。投票率が10%アップしたら、1000万票が動くことになる。そのほとんどは、野党に流れるでしょう。1000万票が野党に上乗せされたら、自民大敗、野党勝利の雪崩現象が起きるはずです」


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