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4月16日(木) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』4月16日付に掲載されたものです。〕

*記事「安倍政権ドケチぶりに地方シビレ 自治体が独自の現金給付」

 14日、福岡市の高島宗一郎市長は、「今はお金を出すべきだと判断した」として、家賃補助など100億円規模の独自の支援策を発表。千葉県の市川市は、野球場の改修を見直すなどして、財源60億円を捻出し、給付金の支給を決めた。来月から支給が始まる。村越祐民市長は「先行きが見えない市民の不安に寄り添うため、迅速な手当で支援していきたい」と語った。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 「税収が潤沢な東京都はともかく、どこの自治体も財政事情は非常に厳しい。それでも、住民に近いところで仕事をしている首長は独自の給付型支援を打ち出さざるを得ない。休業や失業で収入が消える事業者や住民を目のあたりにすれば、すみやかな現金給付が必要なことは明らかです。国の支援を待っている猶予がないほど切迫した事態だということです。地方の独自支援は広がっていくでしょう」

 ドケチ政権はケチなだけじゃない。上から目線で地方自治体を縛ろうとしている。

 緊急経済対策の一環として自治体向けに創設される臨時交付金1兆円について、西村康稔経済再生相は13日の参院決算委員会で「国からの交付金は(自治体が行う)事業者への休業補償には使えない」と政府の紐付けを強調した。

 「地方への交付金を出すのなら、使い方は地域の実情をわかっている自治体に委ね、国は口出しすべきではありません。使途に条件が付けられると、自治体は柔軟な対応ができなくなる。余計な時間や手間がかかったり、適切な支援ができなくなる恐れがあります」(五十嵐仁氏)

 ケチな上にクチは出す――。いいかげんにしてほしい。

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