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4月18日(土) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』4月18日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「何から何まで絶望のドタバタ 政治家に殺される国民の悲鳴」

 相変わらず、安倍政権は何をやるにも対応が場当たり的で遅すぎる。

 厚労省クラスター対策班メンバーの北海道大学の西浦博教授がおとといの会見で「大変重大な局面にさしかかっている」と危機感を募らせ、新型コロナウイルスの感染による最悪のシナリオとして、85万人が重篤になる可能性を示したことに衝撃が走っていたが、もとはといえばクラスターにこだわり、陽性患者の早期発見のためのPCR検査に消極的だったのは対策班メンバーの専門家だったのではないのか。

 一刻を争う事態なのに時間を浪費し、政府、専門家がグダグダしている間に感染者、重篤者は右肩上がりで増え続けているわけで、国内の感染者は16日、ついに1万人を突破。神奈川や兵庫、福岡、大分、沖縄などで感染者の死亡が確認され、これで横浜港に停泊していた大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船者を含めた死者は計204人となった。無為無策の政権と頼りにならない専門家が国民の生命を危険にさらし、リスクを限りなく高めているなんて戦慄だ。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言う。

 「自治体から突き上げられ、しぶしぶ緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大したのでしょうが、安倍政権は呆れるほど危機管理の意識が欠落していると言わざるを得ません。やることなすこと、すべてがその場しのぎでトンチンカン。分かっていたとはいえ、この緊急事態下で、統治能力がないことを如実に証明したと言ってもいいでしょう」

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