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7月7日(火)  『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』7月7日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「コロナ利用の自分ファースト “女帝”圧勝の内幕と今後」

 再出馬表明に合わせて「東京アラート」も解除。都庁とレインボーブリッジを真っ赤に染めた効果や意味はなくても、とにかく目立てばいいのだろう。コロナの選挙利用との批判を恐れたのか、告示後はオンライン選挙と称して閉じこもり。最後のメッセージ動画も緑一色と、イメージ重視で中身スカスカの選挙戦だった。

 「コロナ禍に乗じた“やってる感”の印象操作で、小池知事ひとりだけが選挙活動期間が長かった印象です。前回は崖から飛び降りる覚悟で自ら風を起こしましたが、今回は論戦を避け、風を抑えた。テレビ討論会を一度も行わなかったメディアの異常さも彼女に味方しました」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 現職の強みという名のイカサマ同然で手にした小池再選の喜劇的結末。結局、イメージや知名度だけがいつも勝敗を左右する。都知事選という政治ショーの限界を改めて露呈した。

 やはり野党候補は一本化すべきだった。どんな事情があったにせよ、宇都宮、山本両候補による反小池票の受け皿分断は、コロナ利用の“女帝”の圧勝を許す結果を招いただけでも罪深い。

 今回の分断を引きずり、国政レベルの共闘を巡っても、野党同士の主導権争いが勃発しそうな雲行きだ。しかし、早期の解散・総選挙が取りざたされる中、野党は内輪モメをしている場合ではない。

 「野党はひとかたまりにならなければ時の権力には立ち向かえず、大きな風も起こせない。そのことを痛感させられた都知事選でした。野党がバラバラでは次の総選挙も勝てないことが明瞭になった今、野党はその教訓を生かし、共闘に動くべきです」(五十嵐仁氏=前出)

 知事選後、立憲、国民は再び合流に向けて協議が加速しそう。そして、れいわの山本も共闘しなければ安倍自民を倒せないことは当然分かっている。れいわの選対幹部は「次の衆院選は山本が大阪に乗り込むことも考えられる」と打ち明けた。狙いは「打倒、日本維新の会」だ。

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