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8月8日(土) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』8月8日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「空疎な会見、答弁は要らない 国民が求めているのは即退陣」

 過去の国会審議でも、コロナ下の会見でも、三百代言を並べ立てるだけで、建設的な議論に発展したためしがない。虚言癖のペテン首相を国会に引きずり出すことを目的に、野党がシャカリキになっても無駄だ。もはや、そういう段階ではない。

 想定外の質問にシドロモドロになったり、激高する安倍の姿がテレビ中継されて野党議員は留飲を下げるかもしれないが、国民生活の現状は、そういうガス抜きで拍手喝采できるほどの余裕もない。とにかく、ちゃんと機能する政府に代わって欲しい。それだけだ。切実な願いである。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 「この7年間、嘘とゴマカシ、公文書改ざん、隠蔽で国会審議を乗り切ってきたのが安倍首相です。それで国民を騙してきても、コロナウイルスには通用しない。国会に出てくれば、モリカケ、桜、河井夫妻の買収問題、IRなどについて追及されるのが嫌なのでしょうが、もうそんなワガママを許していられる段階ではありません。自身の疑惑や問題もあって、後ろめたさから公の場に出られず、逃げ回り、自治体や国民の自己責任に丸投げし、なす術がない。そういう無責任な人がトップに居座ること自体が国難と言える。首相の健康不安説も流れていて、体調の問題か能力の問題かは分かりませんが、国民の前に堂々と出てこられない人がトップリーダーの役割を果たせるわけがないし、国民の代表である国会議員の資格すらない。もともと指導者の器ではなかったのが、このコロナ禍で一気に露呈した。いずれにしても、もう限界です。一刻も早く辞めてもらうしかありません」

 安倍の延命のために政治空白が続き、それを与党の保身政治家が支えて、国民は見殺しにされるとすれば地獄だ。悪夢どころの話ではない。逃げ回る首相に国民が求めるのは、もはや答弁や会見というレベルの話ではない。即刻の退陣だ。それがコロナ収束への近道でもあるのは間違いない。


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