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2月7日(日) 東京五輪組織員会の森会長を解任し五輪も中止するべきだ [文化・スポーツ]

 呆れてものが言えません。やっぱりこんな人だったんですね。
 とっととクビにして、東京五輪・パラリンピックも中止にするべきでしょう。

 問題になっているのは、「女性理事を選ぶって文科省がうるさく言う。だけど、女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という東京五輪・パラリンピック組織員会の森会長による発言です。JOC臨時評議員会でなされたものです。
 「笑い」を取るために、軽い気持ちでこうあいさつしたのでしょう。本人はこれほど大きな問題になるとは思っていなかったにちがいありません。
 聞いていた人たちも、この発言が多様性と男女平等をめざす五輪の精神とかけ離れていることに気づかなったのでしょう。誰も咎めず笑い声さえ漏れたといいますから。

 この発言も大きな問題ですが、その後に行った謝罪会見も酷いものでした。口では「謝罪」の言葉を述べていましたが、その言動から「反省」よりも「居直り」の印象の方が強く残りました。
 「オリンピック精神に反する発言をした人物は組織委の会長に適任か」と問われて「さあ、あなたはどう思う」と反論し、「適任ではないと思う」と言われ、「じゃあ、そういうふうに承っておく」と答えています。自分の考えを言わずに逃げてしまいました。
 また、「そういう話はもう聞きたくない。面白おかしくしたいから聞いてんだろ」と質問をさえぎり、「何が問題と思っているのか聞きたい」という質問に「だからさっきから話している通り」と居直っています。これが、真摯に反省した責任ある受け答えだと言えるのでしょうか。

 でも、森会長はもともとこんな人だったのです。「背広を着た失言」であり「歩く暴言男」のような人ですから、このような発言は意外でも珍しくもありません。
 首相時代にも、「教育勅語は悪いところも、いいところもあった」「日本は天皇中心の神の国だ」「無党派層は投票に行かないで寝てくれればいい」などの問題発言を連発し、内閣支持率が6%台にまで急落して退陣に追い込まれています。その後も、「子供を作らない女性を税金で面倒を見るのはおかしい」などの問題発言を繰り返し、「鮫の脳みそ」と顰蹙を買っていました。
 このような人を東京五輪・パラリンピック組織員会の会長に据えたことが、もともと間違っていたのです。五輪精神に反し、その何たるかを全く理解していない人物を、その最高責任者にしてしまったのですから。

 今回の発言とその後の対応は、この間違いを全世界に向けて白日の下にさらしてしまいました。我が国にとっては大きな「恥」にほかなりません、
 日ごろ「日本は優れている」と豪語している「愛国者」の皆さんは、このような会長の下で五輪が開かれることを容認するのでしょうか。まともな五輪を求めるのであれば、このような「愛国者」の皆さんこそ、森会長の辞任を要求するべきではありませんか。
 しかし、コロナ禍の下で五輪開催について国際的な懸念と批判が高まっている現状では、もはや「辞任」ではなく「解任」が必要でしょう。本人は全く辞める気は無いようですし、そのようなまともな判断も期待できないでしょうし。

 このままでは、日本社会は五輪精神に反した会長の下での五輪開催を強行することになってしまいます。国際社会からの孤立を防ぎ、多様性とジェンダー平等を推進する社会であることを示すためにも、森会長を辞めさせて五輪の開催を中止することが必要なのではないでしょうか。

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