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3月2日(火) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』3月2日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「止められなければ戦前と同じ 破れかぶれ政権の五輪暴走」

 橋本は先月26日に大手メディアのインタビューに対応。朝日新聞(27日付朝刊)によると、「開催することは決まっている」と言い切り、再延期については「IOC(国際オリンピック委員会)もIPC(国際パラリンピック委員会)も一切、言っていない。1年後に北京の冬季大会があり、冬の競技を追い越していくことにはならない」と否定。無観客開催案についても、「シナリオの中でどうかと考えたとき、他の大会がお客さんを入れてやっているので、オリパラだけなぜ入らないのか、と絶対アスリートは思う」などと否定した。「外国からの観光客が来る、医療の逼迫につながっていかないかなど、たくさんの懸念材料が払拭されない限り、支持率は上がっていかない。第一にやるのはコロナ対策だ」とも言いながら、猛進しているのである。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)は言う。

 「リバウンドによる第4波が危ぶまれ、感染力の強い変異ウイルスの市中感染も広がっている。五輪を開催すれば海外から選手だけで1万人超、大会関係者や観客も含めれば相当数が来日するでしょう。それまでに全国民分のワクチン確保は到底無理。こうした状況では無謀としか言いようがありません。専門家の意見は聞かない、科学や学術を軽視する。反知性主義そのもので、五輪強行は菅政権の政治的思惑以外の何物でもない」

 菅が「感染拡大防止の決め手」とするワクチン接種は完全な計画倒れ。政府の新型コロナ基本的対処方針には「21年前半までに全国民に提供できる数量の確保を目指す」と明記されたままだが、政府の手際の悪さと「ワクチンナショナリズム」の過熱で朝令暮改だ。

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