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9月19日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』9月19日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「総裁選4候補の政策を検証する 舌先三寸か打ち上げ花火か」

 今回の総裁選も、誰が新総裁になっても自民党の腐敗堕落した体質は変わらない。自民党を変えるためにはアベ政治を否定する必要があるのに、河野、岸田の本命2人が、キングメーカーの安倍晋三に恭順の意を示しているのだから話にならない。

 河野太郎は「自民党を変え、政治を変える」をキャッチコピーにしているが、安倍の顔色をうかがいながら一体なにを変えるというのか。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「総裁選を利用して権力を維持するのは自民党の十八番ですが、それでも、かつては金権政治の田中内閣からクリーンな三木内閣へと代わったように、振り子の理論が働いていました。常に主流派と反主流派が存在し、主義主張の違う主流派と反主流派が入れ替わることで、“疑似政権交代”が起きていた。でも、いま行われている総裁選はどうですか。もし、この8年間、安倍政治を批判してきた石破茂元幹事長が総裁選に出馬し、新総裁に選ばれるのなら、疑似政権交代とも言えるでしょう。でも、石破氏は総裁選にさえ出られない。劣化した自民党は多様性も柔軟性も失い、もはや“疑似政権交代”さえ演出できなくなっています」

 9月29日に総裁選が終わった後、時間を置かずに衆院選が行われるはずだ。

 誰が新総裁になろうと、有権者はアベ政治に決着をつける選挙だということは忘れてはいけない。


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