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10月18日(月) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』10月17日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「この政権は何をやりたいのか “党内御用聞き内閣”に風吹かず」

 国民の代表である国会軽視の政治も安倍・菅両政権から一歩も変わらず、投開票日を想定より1週間前倒しして、サッサと解散。ボロが出ないうちに大急ぎで衆院選になだれ込む党利党略と政権の延命重視。耳を傾けるのは、自分を総理にしてくれた党内でも一握りの重鎮だけ。「聞く力」どころか、もはや「党内御用聞き内閣」である。

 岸田が本気で「国民の声を聞く」というのなら、5年8カ月余りも金銭授受疑惑の説明責任を果たさない甘利の幹事長起用はあり得ない。強烈な「甘利ファクター」の破壊力によって、新政権発足のご祝儀ムードは一掃。内閣支持率は過去20年の政権の発足時と比べ最低水準でスタートを切ったのも、自業自得だ。

 各選挙区を取材しても、自民候補の陣営は「ちっとも地元は盛り上がっていない」と悲鳴を上げている。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言った。

 「持論は後退、封印の連続でメッキがはげるのもスピード解散と同じ戦後最短ペース。早くも3A支配の地金が鮮明になっては、この政権に今後も上がり目はないでしょう。岸田首相は『未来選択選挙』とブチ上げましたが、2~3週間程度で有権者に『未来』を選ばせるなんて、ムチャな話。首相就任以降の言動を見る限り、衆院選公約も選挙に勝ちさえすれば、あとは野となれの粉飾公約に違いない。既に仕組まれた安倍カラーの軍拡路線を吟味せず、新しい資本主義なんて言葉に惑わされると、カーキ色の未来が待ち受けるだけです」

 この先、最長4年間も民主主義をぶっ壊すアベスガ路線に未来を拘束されるのはごめんだ。自公政権に未来は託せない。

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