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4月10日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』4月10日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「岸田政権と欧米の「寄り添うふり」 制裁は腰が引けている」

 日本の岸田首相も、8日、「断じて許されない戦争犯罪だ。非道な行為の責任を厳しく問うていく」と、ロシア軍によるジェノサイドを痛烈に批判していたが、追加制裁の中身は、ロシア産石炭の輸入を段階的に削減することやウオッカの輸入禁止だった。ロシアから輸入している液化天然ガス(LNG)は、ストップしないという。

 日本も欧米も、ロシアを強く非難し、「一刻も早く戦争を止めなくてはいけない」などと口にしているが、<石油とガス>にノータッチでは、戦争を止めることなど不可能なのではないか。

 「ロシアを非難している西側諸国も、要するに“返り血”を浴びる覚悟はないということでしょう。これまで実施してきた経済制裁も、ロシアに致命的な打撃を与えていない。いったん暴落したルーブルも、ウクライナ侵攻前の水準に戻っています」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 いま頃、プーチンは「まだ西側は本気になっていない」と、冷静に計算しているのではないか。

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