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12月28日(水) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』12月28日付に掲載されたものです。〕

*記事「秋葉賢也復興相と杉田水脈政務官が辞表…岸田首相“年末ドサクサ更迭”で露骨な批判そらし」

 もともと岸田首相は、秋葉氏、杉田氏の2人は交代させようと考えていたという。

 「しかし、年末に安保3文書改定や来年度予算案の閣議決定など重要な政治日程を控え、更迭で波風を立てるわけにはいかない。一時は年明けの通常国会直前に『心機一転』の名目で2人を含む複数人を交代させる人事を描いたが、後任調整が難航。せめて『2人だけでも』と重要日程が一段落したこのタイミングでの更迭を決めたそうです。年内に片を付け、年末年始の休みを挟めば『世間の関心が薄れる』という計算も働いたのでしょう」(官邸事情通)

 つまり、年末のドサクサにまぎれて閣内を“大掃除”し、国民の批判をそらそうというわけだ。本来なら、もっと早く秋葉氏、杉田氏を一掃できたはずだが、ここまで判断が遅れたのも、岸田首相にヨコシマな思惑があるからだ。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「臨時国会中にも秋葉大臣を更迭できたはずですが、ズルズルと“延命”させたのは『4人目の辞任ドミノ』による政権へのダメージを恐れたからです。杉田政務官に至っては、差別的な問題人物であることは初めから分かっていた。それでも起用したのは、彼女が所属する党内最大派閥・安倍派に忖度したからでしょう。全ては『政権維持』と『党内基盤維持』のため。国民目線は皆無と言えます」

 そもそも自民党は「東北の復興なくして日本の再生なし」を掲げ、岸田首相も昨秋の衆院選と今夏の参院選で、福島を第一声の場に選んできたクセに、復興大臣は誰でもいいのか。

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