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3月24日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [民進党]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』3月24日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「証人喚問でケリをつけよ 絶体絶命の高市大臣をめぐる国会審議の珍風景」

■今回の外遊だけで約10兆円

 「第2次安倍政権で外相を5年近く務めた岸田首相は外交が得意だと自負しているそうですが、当時の外交は安倍官邸が仕切り、岸田外相は“お飾り”のような存在だった。今やっていることも、安倍元首相を真似て米国追従と海外バラマキを加速させているだけです」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 ウクライナ入りの目くらましに訪問したインドでは、「自由で開かれたインド太平洋」の新たな推進計画として、グローバルサウスと呼ばれる途上国のインフラ支援に官民で750億ドル(約9兆8000億円)以上の資金を投じると表明。昨年、首相就任後初の2国間外交としてインドを訪れた際も、向こう5年間でインドに5兆円を投資すると約束している。インドのモディ首相をG7広島サミットに招待することも決まったが、それが総額15兆円も投じた成果だというのか。

 ウクライナにも追加支援を約束してきた。先月、55億ドル(約7200億円)の財政支援を発表したばかりだが、さらに殺傷能力のない装備支援として3000万ドル(約40億円)を新たに拠出するとゼレンスキー大統領に伝えた。エネルギー分野などで4.7億ドル(約600億円)の追加支援も表明した。

 「今回の外遊だけで10兆円近くもバラまいてきたわけです。それ以外にも、外遊のたびに気前よく大盤振る舞いしてきた。あれだけバラマキ批判された安倍元首相だって、8年間で約60兆円とされるのに、岸田首相の海外バラマキはすでに30兆円に届こうとしている。その原資は税金ですよ。国民生活がこれだけ疲弊しているのに、常軌を逸しています。

 いい人そうな外面にだまされそうになりますが、その内実は安倍元首相より冷酷で悪辣で、国民のことなんて何も考えていない。自分の保身と延命、G7でスポットライトを浴びることしか考えていないのです。高市氏の問題に終始し、いずれ国民に負担を押し付ける海外バラマキや防衛費増額について、今国会の予算委で議論が深まらなかったことは非常に残念です」(五十嵐仁氏=前出)

 意図してのことではないとしても、高市の立ち回りは結果として岸田政権を大いにアシストした。その先に待っているのが増税では、国民は本当にやりきれない。

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