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12月31日(土) 2016年の仕事(追加) [日常]

 28日に「2016年の仕事」をアップしてから、論攷が一本届きました。2016年12月25日付の『はちおうじ革新懇話会』第72号に掲載された「アメリカ大統領選挙でのトランプ当選をどう見るか」です。
 これで2016年に書いた論攷やインタビューなどは30本になりました。論攷そのもののアップは来年にさせていただきます。
 この号には、ふるさとの新潟県上越市で活動されている上野公悦市議の「新潟の2つの選挙で何を学んだか」も掲載されています。上野市議は来る総選挙の予定候補にもなっており、私の中学校時代の友人の義理のお兄さんで、以前からの知り合いです。

 2016年の仕事納めです。八王子市長選挙への立候補から始まり、「しんぶん赤旗」の正月企画での志位和夫共産党委員長との対談で終わった1年でした。
 その嵐のような2016年も、間もなく幕を閉じようとしています。今年は、日本の政治を変える「勝利の方程式」が発見された年として記憶されることでしょう。

 今年は、共闘に始まり共闘に終わろうとしています。八王子市長選挙での共闘、参院選1人区での共闘、東京都知事選での共闘、新潟県知事選での共闘、そして来るべき総選挙での共闘実現を目指す動きなどが相次ぎました。
 まさに、「統一の時代」が始まったとの感を強くします。昨年の今頃では考えられなかったような大きな変化です。
 このような時代の変化は、私の仕事にも少なくない影響を及ぼしました。そしてそれは、私の余生をも大きく変えてしまったようです。

 さて、 例年のように、1年間の仕事をまとめさせていただきたいと思います。今年は著作を刊行しませんでしたが、来年早々、拙著『いま蘇る社会運動のチカラ―活路は統一にあり』が学習の友社から出版される予定です。
 本を出さなかった代わりに、論攷・インタビュー・講演などは例年になく多く引き受けました。これも八王子市長選への立候補や参院選での野党共闘、これまでになく高い注目を集めた東京都知事選挙などの影響だったと思います。
 最終的に、論攷やインタビューなどは30本、講演・報告などは64回、市長選挙以外での街頭演説や発言・話題提供などは7回を数えました。このほかにも、夕刊紙『日刊ゲンダイ』でのコメントは約40回になっています。

論攷・インタビュー・談話・書評など(30本)

・「『現代の薩長同盟』で政権吹き飛ばそう」『東京民報』2月28日付
・「『憲法変えて国滅ぶ』というのでは困ります」『明るい長房』3月1日付
・「国民連合政府を考える 戦争法廃止への道すじ」行政と職場に憲法を生かす会(通称:国公かながわ革新懇)講演記録
・「八王子を駆けまわった疾風怒濤の日々―市長選挙を闘って」八王子『革新懇話会』3月25日付
・「再びかみしめるべき『反共は戦争前夜の声』という言葉」『六町だより』第25号、4月号
・「説明できぬなら辞任を」『東京民報』5月29日付
・「今日における社会変革の担い手は誰か-なぜ多数者革命なのか」『学習の友』5月号
・「書評:川村俊夫『「戦争法」を廃止し改憲を止める―憲法9条は世界の希望』(学習の友社)」『しんぶん赤旗』6月5日付
・「共闘を恐れ積極的に語るものなし」『しんぶん赤旗』6月15日付
・「書評:渡辺治『現代史の中の安倍政権―憲法・戦争法をめぐる攻防』」『経済』6月号
・「労働組合運動はなぜ重要なのか」『学習の友』6月号
・「〈参院選結果をどう見るか〉上 露骨な争点隠しが奏功」『連合通信・隔日版』7月12日付
・「『足し算』以上の効果発揮」『しんぶん赤旗 日曜版』7月17日付
・「日本の行く末とメディアの役割―参院選の結果を左右した選挙報道のあり方」日本ジャーナリスト会議『ジャーナリスト』7月25日号
・「現代の多様な社会運動の意味」『学習の友』7月号
・「野党共闘の成果と安保法廃止に向けた課題」全農協労連の機関誌『労農のなかま』7月号
・「参議院選挙の結果と政治変革の展望」『東京革新懇ニュース』7・8月合併号、8月5日付
・「新しい情勢で注目すること~革新懇運動にもふれて」『全国革新懇ニュース』第381号、7・8月合併号
・「『政治を変える』ことと労働組合―参院選の結果をふまえて」勤労者通信大学の『団結と連帯③労働組合コース』
・「実証された市民と野党共闘の力」日本科学者会議『東京支部つうしん』8月10日号
・「2016参院選とこれからの課題」『全国学研会ニュース』No.175、9月13日付
・「市民と野党の共同の発展を願う―参議院選挙をふりかえって」『雑誌 経済』9月号
・「ここにこそ活路がある―参院選の結果と野党共闘の成果」『月刊 全労連』9月号
・「『』手のひら返し」の「壊憲」暴走を許さない―参院選の結果と憲法運動の課題」憲法会議の『憲法運動』9月号
・「反転攻勢に向けての活路が見えた―参院選の結果と平和運動の課題」日本平和委員会発行の『平和運動』9月号
・「参院選の結果と今後の政治課題―参院選の歴史的意義、どう発展させていくか、都知事選惨敗結果もふまえて考える」社会主義協会『研究資料』No.26, 9月号
・「参議院選挙後の情勢と国民運動の課題」『建設労働のひろば』No.100、10月号
・「ともにたたかう道へ 気骨の歩み―書評:畑田重夫『わが憲法人生70年』」『しんぶん赤旗』12月11日付
・「実証された野党共闘の弁証法的発展」勤労者通信大学・通信『知は力 基礎コース6』
・「アメリカ大統領選挙でのトランプ当選をどう見るか」『はちおうじ革新懇話会』第72号、12月25日付

講演・報告など(64回)

・1月30日:国公神奈川革新懇「国民連合政府を考える―戦争法廃止への道すじ」
・2月7日:大和市革新懇第14回総会「対決 安倍政権―暴走政治阻止のために」
・2月13日:小山・九条の会「アベ政治を許さない―戦争法廃止と暴走阻止に向けて」
・2月21日:鈴木ゆうじ後援会「市長選は終わっても戦争廃止・安倍打倒の闘いは終わらない」
・2月28日:基礎経済研究所シンポジウム:反戦争法の野党共闘をどう実現するか「『民主主義の目覚まし時計』が鳴っている―戦争法反対運動の到達点と課題」
・3月6日:清水区民の会憲法講演会「戦争法を廃止し平和憲法を守るために」
・3月13日:戦争はいやだ!平和憲法守ろう!日野の会「野党合意の画期的な意義と展望」
・3月14日:三多摩健康友の会「戦争法廃止運動の課題と展望」
・3月26日:愛知私教連「政治状況と戦争法廃止運動の展望」
・4月2日:上野公悦後援会「今日の政治情勢と市議選の意義」
・4月10日:市川地域日本共産党後援会「アベ政治を終わらせるチャンス・参院選」
・4月16日:厚木革新懇「5党合意と戦争法廃止運動の展望」
・4月18日:東京革新懇代表世話人会話題提供「市民革命」から「選挙革命」へ―今日の情勢をどう見るか」
・4月20日:豊島革新懇「戦争法廃止をめざす新政府と野党共闘」
・4月22日:埼玉県退職教職員九条の会「安保法案は通された、これで終わりか―これからのたたかいを考える」
・4月24日:北那須革新懇「戦争法廃止と立憲主義回復への展望」
・4月29日:健康友の会長房支部「健康で長生きできる社会と身体をめざして」
・5月7日:上小地域「9条の会」連絡会「安倍政権下で平和とくらしはどうなるのか」
・5月8日:町田革新懇「野党共闘から日本の未来を見る!」
・5月20日:夏の選挙と日本の未来 5.20八王子のつどい「八王子市長選挙を振り返って」
・5月21日:八王子原水協「戦争しない国のために―憲法を守り、非核三原則の厳守・実行を」
・5月28日:神奈川県職員9条の会「9条改憲の動きと戦争法廃止運動・参院選の意義」
・5月29日:城山九条の会「戦争法・自民党改憲案の狙いと国民の闘い」
・6月8日:鎌倉・市民アカデミア「どう守る、世界の平和と日本の安全」
・6月10日:板橋革新懇「歴史の大激動の情勢と国政の転換―革新懇運動に期待する」
・6月12日:第5回東京地評セミナー「反安倍暴走政治運動の到達点と日本政治の展望」
・6月12日:日本中国友好協会八王子支部「日中友好の道をどう築くのか」
・6月13日:日本共産党八王子学術文化後援会「独裁への道を許さず、立憲主義を取り戻すために―ドイツの歴史の教訓に学ぶ」
・6月18日:落合・中井9条の会「今日における情勢の特徴と政治変革の課題―日本の政治は変わるのか」
・6月19日:北八王子後援会・宇津木台後援会「野党共闘の前進と日本の将来」
・6月23日:高尾・浅川後援会「参院選をめぐる情勢と選挙の意義」
・6月26日:上越民商「野党共闘で切り開く中小業者が生きる道」
・7月16日:三多摩革新懇世話人会「参院選の結果とこれからの展望」
・7月23日:平民研連「平和と民主主義のための共同の展望と課題―参議院選挙の結果を踏まえて」
・7月28日:川口憲法9条の会「憲法9条とこれからの日本」
・8月13日:社会主義協会「参院選の結果と今後の政治課題―参院選の歴史的意義、どう発展させていくか、都知事選惨敗結果もふまえて考える」
・8月26日:都民要求実現全都連絡会「参院選・都知事選後の情勢と当面の課題」
・8月27日:八王子労連夏季合宿課題①「参議院選挙後の政治情勢と今後の展望」
八王子労連夏季合宿課題②「自民党改憲草案の問題点」
八王子労連夏季合宿課題③「『壊憲』阻止戦略の新たな展開」
・9月10日:民商長崎県連「参院選後の政治・経済情勢と今後のたたかい―どうなる?どうする!私たちの商売とくらし」
・9月14日:千代田9条の会「参院選後の情勢と展望」
・9月16日:豊島区革新懇「市民と野党の共闘で政治の転換を」
・9月17日:本牧・山手9条の会「憲法9条を活かして平和を実現するために」
・9月20日:民医連「立憲・民主主義運動の新たな展開―平和憲法をめぐるたたかいを通して」
・9月21日:平和をめざす日野・八王子市民のつどい「憲法を変える必要あるの?―自民党改憲草案と『壊憲』阻止戦略」
・9月24日:憲法を暮らしに活かす明るい東村山の会「参院選、都知事選の結果と市民運動の課題」
・10月15日:青梅・霞台9条の会「日本国憲法の意義について考え学ぶ」
・10月16日:茨城革新懇「『市民プラス野党』共闘の現状と課題」
・10月22日:埼玉革新懇「市民のための政治学―新しい情勢と野党・市民との共同をどう発展させるか」
・10月29日:見附九条の会「改憲の何が問題なのか―9条・暮らし・家族」
・10月30日:良寛の里・9条の会「今、立憲主義で 憲法9条の危機忙立ち向かう」
・11月1日:法政大学社会学部講義「安保法制と自民党改憲草案をどう見るか―立憲主義・平和と安全をめぐる焦点と論点」
・11月2日:川崎区革新懇「市民と野党の共闘で流れを変えよう」
・11月3日:ぬまづ憲法9条の会「手のひら返しの『壊憲』をどう阻止するか」
・11月15日:埼玉憲法会議「参院選の結果とこれからの憲法運動」
・11月18日:三多摩革新懇「安倍政権がねらう『働き方改革』とは」
・11月20日:未来さいたま(さいたま市革新懇)「憲法とくらしを守る市民と野党の新しい共同を」
・11月23日:四「職場」革新懇・シンポジウム冒頭発言「市民の安全・安心をどう守るのか―産業・企業の『社会的責任』を問う」 
・11月27日:桜川・大谷口九条の会「改憲阻止と国政転換の展望」
・11月28日:国労東京革新同志会「野党共闘の教訓と今後の展望」
・12月10日:千葉労連「実現しよう政治転換!―安倍政治の破綻と17春闘の展望」
・12月13日:日科八王子フォーラム「内外情勢の激動と私たちの課題」
・12月17日:横山南九条の会「野党共闘の教訓と今後の展望―日本の政治をどう変えるのか」

発言・話題提供、街頭演説など(7回)

・5月16日:東京革新懇代表世話人会話題提供「最近の情勢と参院選」
・5月22日:労教協総会での発言「最近の情勢をどう見るか」
・6月5日:八王子ノーウォーアクションでの街頭演説
・6月15日:革新懇街頭演説
・7月15日:鳥越俊太郎候補への応援演説
・7月17日:ノーウォー八王子アクションでのスピーチ
・7月21日:鳥越俊太郎候補への応援演説
・11月21日:東京革新懇代表世話人会での発言「アメリカ大統領選挙でのトランプ当選をどう見るか

 以上が、今年の主な仕事です。ある意味では、現役時代以上に忙しい毎日でした。
 早く安倍首相を辞めさせなければ、こちらの身が持ちません。長生きのためにも、来年こそは安倍政権打倒を実現したいものです。

 今年も1年間、ご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
 来る2017年が、皆様にとって幸せに満ちた平和な年でありますように。
良いお年を、お迎えください。

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12月28日(水) 2016年の仕事 [日常]

 2016年の仕事納めです。八王子市長選挙への立候補から始まり、「しんぶん赤旗」の正月企画での志位和夫共産党委員長との対談で終わった1年でした。
 その嵐のような2016年も、間もなく幕を閉じようとしています。今年は、日本の政治を変える「勝利の方程式」が発見された年として記憶されることでしょう。

 今年は、共闘に始まり共闘に終わろうとしています。八王子市長選挙での共闘、参院選1人区での共闘、東京都知事選での共闘、新潟県知事選での共闘、そして来るべき総選挙での共闘実現を目指す動きなどが相次ぎました。
 まさに、「統一の時代」が始まったとの感を強くします。昨年の今頃では考えられなかったような大きな変化です。
 このような時代の変化は、私の仕事にも少なくない影響を及ぼしました。そしてそれは、私の余生をも大きく変えてしまったようです。

 さて、 例年のように、1年間の仕事をまとめさせていただきたいと思います。今年は著作を刊行しませんでしたが、来年早々、拙著『いま蘇る社会運動のチカラ―活路は統一にあり』が学習の友社から出版される予定です。
 本を出さなかった代わりに、論攷・インタビュー・講演などは例年になく多く引き受けました。これも八王子市長選への立候補や参院選での野党共闘、これまでになく高い注目を集めた東京都知事選挙などの影響だったと思います。
 最終的に、論攷やインタビューなどは29本、講演・報告などは64回、市長選挙以外での街頭演説や発言・話題提供などは7回を数えました。このほかにも、夕刊紙『日刊ゲンダイ』でのコメントは約40回になっています。

論攷・インタビュー・談話・書評など(29本)

・「『現代の薩長同盟』で政権吹き飛ばそう」『東京民報』2月28日付
・「『憲法変えて国滅ぶ』というのでは困ります」『明るい長房』3月1日付
・「国民連合政府を考える 戦争法廃止への道すじ」行政と職場に憲法を生かす会(通称:国公かながわ革新懇)講演記録
・「八王子を駆けまわった疾風怒濤の日々―市長選挙を闘って」八王子『革新懇話会』3月25日付
・「再びかみしめるべき『反共は戦争前夜の声』という言葉」『六町だより』第25号、4月号
・「説明できぬなら辞任を」『東京民報』5月29日付
・「今日における社会変革の担い手は誰か-なぜ多数者革命なのか」『学習の友』5月号
・「書評:川村俊夫『「戦争法」を廃止し改憲を止める―憲法9条は世界の希望』(学習の友社)」『しんぶん赤旗』6月5日付
・「共闘を恐れ積極的に語るものなし」『しんぶん赤旗』6月15日付
・「書評:渡辺治『現代史の中の安倍政権―憲法・戦争法をめぐる攻防』」『経済』6月号
・「労働組合運動はなぜ重要なのか」『学習の友』6月号
・「〈参院選結果をどう見るか〉上 露骨な争点隠しが奏功」『連合通信・隔日版』7月12日付
・「『足し算』以上の効果発揮」『しんぶん赤旗 日曜版』7月17日付
・「日本の行く末とメディアの役割―参院選の結果を左右した選挙報道のあり方」日本ジャーナリスト会議『ジャーナリスト』7月25日号
・「現代の多様な社会運動の意味」『学習の友』7月号
・「野党共闘の成果と安保法廃止に向けた課題」全農協労連の機関誌『労農のなかま』7月号
・「参議院選挙の結果と政治変革の展望」『東京革新懇ニュース』7・8月合併号、8月5日付
・「新しい情勢で注目すること~革新懇運動にもふれて」『全国革新懇ニュース』第381号、7・8月合併号
・「『政治を変える』ことと労働組合―参院選の結果をふまえて」勤労者通信大学の『団結と連帯③労働組合コース』
・「実証された市民と野党共闘の力」日本科学者会議『東京支部つうしん』8月10日号
・「2016参院選とこれからの課題」『全国学研会ニュース』No.175、9月13日付
・「市民と野党の共同の発展を願う―参議院選挙をふりかえって」『雑誌 経済』9月号
・「ここにこそ活路がある―参院選の結果と野党共闘の成果」『月刊 全労連』9月号
・「『』手のひら返し」の「壊憲」暴走を許さない―参院選の結果と憲法運動の課題」憲法会議の『憲法運動』9月号
・「反転攻勢に向けての活路が見えた―参院選の結果と平和運動の課題」日本平和委員会発行の『平和運動』9月号
・「参院選の結果と今後の政治課題―参院選の歴史的意義、どう発展させていくか、都知事選惨敗結果もふまえて考える」社会主義協会『研究資料』No.26, 9月号
・「参議院選挙後の情勢と国民運動の課題」『建設労働のひろば』No.100、10月号
・「ともにたたかう道へ 気骨の歩み―書評:畑田重夫『わが憲法人生70年』」『しんぶん赤旗』12月11日付
・「実証された野党共闘の弁証法的発展」勤労者通信大学・通信『知は力 基礎コース6』

講演・報告など(64回)

・1月30日:国公神奈川革新懇「国民連合政府を考える―戦争法廃止への道すじ」
・2月7日:大和市革新懇第14回総会「対決 安倍政権―暴走政治阻止のために」
・2月13日:小山・九条の会「アベ政治を許さない―戦争法廃止と暴走阻止に向けて」
・2月21日:鈴木ゆうじ後援会「市長選は終わっても戦争廃止・安倍打倒の闘いは終わらない」
・2月28日:基礎経済研究所シンポジウム:反戦争法の野党共闘をどう実現するか「『民主主義の目覚まし時計』が鳴っている―戦争法反対運動の到達点と課題」
・3月6日:清水区民の会憲法講演会「戦争法を廃止し平和憲法を守るために」
・3月13日:戦争はいやだ!平和憲法守ろう!日野の会「野党合意の画期的な意義と展望」
・3月14日:三多摩健康友の会「戦争法廃止運動の課題と展望」
・3月26日:愛知私教連「政治状況と戦争法廃止運動の展望」
・4月2日:上野公悦後援会「今日の政治情勢と市議選の意義」
・4月10日:市川地域日本共産党後援会「アベ政治を終わらせるチャンス・参院選」
・4月16日:厚木革新懇「5党合意と戦争法廃止運動の展望」
・4月18日:東京革新懇代表世話人会話題提供「市民革命」から「選挙革命」へ―今日の情勢をどう見るか」
・4月20日:豊島革新懇「戦争法廃止をめざす新政府と野党共闘」
・4月22日:埼玉県退職教職員九条の会「安保法案は通された、これで終わりか―これからのたたかいを考える」
・4月24日:北那須革新懇「戦争法廃止と立憲主義回復への展望」
・4月29日:健康友の会長房支部「健康で長生きできる社会と身体をめざして」
・5月7日:上小地域「9条の会」連絡会「安倍政権下で平和とくらしはどうなるのか」
・5月8日:町田革新懇「野党共闘から日本の未来を見る!」
・5月20日:夏の選挙と日本の未来 5.20八王子のつどい「八王子市長選挙を振り返って」
・5月21日:八王子原水協「戦争しない国のために―憲法を守り、非核三原則の厳守・実行を」
・5月28日:神奈川県職員9条の会「9条改憲の動きと戦争法廃止運動・参院選の意義」
・5月29日:城山九条の会「戦争法・自民党改憲案の狙いと国民の闘い」
・6月8日:鎌倉・市民アカデミア「どう守る、世界の平和と日本の安全」
・6月10日:板橋革新懇「歴史の大激動の情勢と国政の転換―革新懇運動に期待する」
・6月12日:第5回東京地評セミナー「反安倍暴走政治運動の到達点と日本政治の展望」
・6月12日:日本中国友好協会八王子支部「日中友好の道をどう築くのか」
・6月13日:日本共産党八王子学術文化後援会「独裁への道を許さず、立憲主義を取り戻すために―ドイツの歴史の教訓に学ぶ」
・6月18日:落合・中井9条の会「今日における情勢の特徴と政治変革の課題―日本の政治は変わるのか」
・6月19日:北八王子後援会・宇津木台後援会「野党共闘の前進と日本の将来」
・6月23日:高尾・浅川後援会「参院選をめぐる情勢と選挙の意義」
・6月26日:上越民商「野党共闘で切り開く中小業者が生きる道」
・7月16日:三多摩革新懇世話人会「参院選の結果とこれからの展望」
・7月23日:平民研連「平和と民主主義のための共同の展望と課題―参議院選挙の結果を踏まえて」
・7月28日:川口憲法9条の会「憲法9条とこれからの日本」
・8月13日:社会主義協会「参院選の結果と今後の政治課題―参院選の歴史的意義、どう発展させていくか、都知事選惨敗結果もふまえて考える」
・8月26日:都民要求実現全都連絡会「参院選・都知事選後の情勢と当面の課題」
・8月27日:八王子労連夏季合宿課題①「参議院選挙後の政治情勢と今後の展望」
八王子労連夏季合宿課題②「自民党改憲草案の問題点」
八王子労連夏季合宿課題③「『壊憲』阻止戦略の新たな展開」
・9月10日:民商長崎県連「参院選後の政治・経済情勢と今後のたたかい―どうなる?どうする!私たちの商売とくらし」
・9月14日:千代田9条の会「参院選後の情勢と展望」
・9月16日:豊島区革新懇「市民と野党の共闘で政治の転換を」
・9月17日:本牧・山手9条の会「憲法9条を活かして平和を実現するために」
・9月20日:民医連「立憲・民主主義運動の新たな展開―平和憲法をめぐるたたかいを通して」
・9月21日:平和をめざす日野・八王子市民のつどい「憲法を変える必要あるの?―自民党改憲草案と『壊憲』阻止戦略」
・9月24日:憲法を暮らしに活かす明るい東村山の会「参院選、都知事選の結果と市民運動の課題」
・10月15日:青梅・霞台9条の会「日本国憲法の意義について考え学ぶ」
・10月16日:茨城革新懇「『市民プラス野党』共闘の現状と課題」
・10月22日:埼玉革新懇「市民のための政治学―新しい情勢と野党・市民との共同をどう発展させるか」
・10月29日:見附九条の会「改憲の何が問題なのか―9条・暮らし・家族」
・10月30日:良寛の里・9条の会「今、立憲主義で 憲法9条の危機忙立ち向かう」
・11月1日:法政大学社会学部講義「安保法制と自民党改憲草案をどう見るか―立憲主義・平和と安全をめぐる焦点と論点」
・11月2日:川崎区革新懇「市民と野党の共闘で流れを変えよう」
・11月3日:ぬまづ憲法9条の会「手のひら返しの『壊憲』をどう阻止するか」
・11月15日:埼玉憲法会議「参院選の結果とこれからの憲法運動」
・11月18日:三多摩革新懇「安倍政権がねらう『働き方改革』とは」
・11月20日:未来さいたま(さいたま市革新懇)「憲法とくらしを守る市民と野党の新しい共同を」
・11月23日:四「職場」革新懇・シンポジウム冒頭発言「市民の安全・安心をどう守るのか―産業・企業の『社会的責任』を問う」 
・11月27日:桜川・大谷口九条の会「改憲阻止と国政転換の展望」
・11月28日:国労東京革新同志会「野党共闘の教訓と今後の展望」
・12月10日:千葉労連「実現しよう政治転換!―安倍政治の破綻と17春闘の展望」
・12月13日:日科八王子フォーラム「内外情勢の激動と私たちの課題」
・12月17日:横山南九条の会「野党共闘の教訓と今後の展望―日本の政治をどう変えるのか」

発言・話題提供、街頭演説など(7回)

・5月16日:東京革新懇代表世話人会話題提供「最近の情勢と参院選」
・5月22日:労教協総会での発言「最近の情勢をどう見るか」
・6月5日:八王子ノーウォーアクションでの街頭演説
・6月15日:革新懇街頭演説
・7月15日:鳥越俊太郎候補への応援演説
・7月17日:ノーウォー八王子アクションでのスピーチ
・7月21日:鳥越俊太郎候補への応援演説
・11月21日:東京革新懇代表世話人会での発言「アメリカ大統領選挙でのトランプ当選をどう見るか

 以上が、今年の主な仕事です。ある意味では、現役時代以上に忙しい毎日でした。
 早く安倍首相を辞めさせなければ、こちらの身が持ちません。長生きのためにも、来年こそは安倍政権打倒を実現したいものです。

 今年も1年間、ご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
 来る2017年が、皆様にとって幸せに満ちた平和な年でありますように。
 良いお年を、お迎えください。

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12月24日(土) 新著『いま蘇る社会運動のチカラ―活路は統一にあり』が来年初めに刊行される [日常]

 今日はクリスマス・イヴです。子供たちはプレゼントを楽しみにしていると思いますが、私からも皆さんにプレゼントがあります。

 それは、私の新著『いま蘇る社会運動のチカラ―活路は統一にあり』です。書名は仮のもので、来年1月の末か2月に学習の友社から刊行される予定です。
 安保法反対運動に見られるような社会運動の大きな盛り上がりを振り返りながら、その特徴を明らかにして理論的に解明することを試みました。また、歴史的な流れと世界的な広がりにおいて、最近の社会運動の展開を位置付けることに力を入れています。
 その目次は、以下のようになっています。お目にとまることがありましたら、ご笑覧いただければ幸いです。

はしがき
序章 共闘の弁証法
 野党共闘の始まりと暗転/共産党を含む野党共闘の成立/参院選での共闘が実現した背景と要因/新潟県知事選で明らかになった共闘の威力と民進党の弱点/弁証法的な発展と未来への希望
1、反転攻勢に向けての活路が見えた―参院選の結果と平和運動の課題
 (1)与党と自民党
(2)野党の選挙協力
(3)安倍首相の勝因はどこにあったのか
(4)選挙後の展望と課題
2、「手のひら返し」の「壊憲」暴走を許さない―容易ならざる段階での憲法運動の課題
 (1)容易ならざる段階を迎えた―参院選の結果をどう見るか
(2)安保法の廃止と発動阻止に向けて
(3)「壊憲」策動を阻止するために―憲法原理の破壊は許されない
(4)「護憲+活憲」による憲法運動の発展
3、今日における社会変革の担い手は誰か―なぜ多数者革命なのか
 (1)市民と市民革命
(2)現代の市民革命としての多数者革命
(3)多数者革命の課題と可能性
4、労働組合運動はなぜ重要なのか
(1)労働組合とは何か
(2)労働組合運動の領域
(3)労働組合運動が取り組むべき課題
5、現代の多様な社会運動の意味
(1)社会運動とは何か
(2)今日における社会運動の特徴
(3)民主主義の揺りかご
6、戦後 70 年、国民のたたかい―それを受け継ぐことが、私たちの務め
(1)戦争に反対し平和を守るたたかい
(2)基地反対闘争と「平和的生存権」を守るたたかい
(3)人権と民主主義を守るたたかい
(4)人間らしい生活と労働を求めて
終章 「トランプ現象」と大衆運動
 社会運動と選挙/アラブの春から始まった社会運動の再生/欧米における市民運動の発展と政治の変化/内外情勢の弁証法的発展と新たな政治の可能性
あとがき

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12月22日(木) 実証された野党共闘の弁証法的発展(その3) [論攷]

〔以下の論攷は、勤労者通信大学・通信の『知は力 基礎コース6』に掲載されたものです。3回に分けてアップさせていただきます。〕

 新潟県知事選と衆院補選で明らかになった共闘の威力と民進党の弱点

 このような参院選1人区での野党共闘の経験はさらに大きな成果を生むことになりました。それが新潟県知事選での米山隆一候補の当選です。選挙告示の6日前に、民進党を離党して立候補を決断した米山さんを推薦したのは、共産党・生活の党(現自由党)・社民党の3党に新社会党や緑の党も加わった「新潟に新しいリーダーを誕生させる会」であり、柏崎刈羽原子力発電所の再稼動に反対する広範な市民も応援に駆け付けました。
 結果は、6万票の大差で米山さんが当選しています。参院選でも1人区だった新潟選挙区では野党統一候補の森ゆうこさんが当選しましたが、そのときの2200票差を上回る成果でした。原発再稼働反対やTPP反対などの大義の旗を掲げ、明確な争点を掲げて市民を結集すれば勝てるという「勝利の方程式」が実証されたわけです。
 ところが、この選挙では民進党が“自主投票”に回り、蓮舫代表など幹部が応援に入ったのは選挙戦の最終盤でした。この1週間後に投票された東京と福岡での衆院補選でも、野党統一候補を立てた民進党の対応は極めて不十分なものでした。いずれの場合も民進党の弱点が露呈したといわざるを得ません。
 その背後には、支持団体である労働組合の連合からの強い働きかけがありました。10月24日付『中国新聞』は「民進党と連合幹部の間では『密約』が交わされていた」として、「2補選告示を控えた10月4日、蓮舫代表と野田佳彦幹事長、連合の神津里季生会長、逢見直人事務局長との4者会談で野党共闘の原則を確認した。①共産の候補取り下げ、②政策協定は結ばない、③推薦は受けない、④表立った場所で共産と選挙活動はしない―といずれも『共産隠し』に徹する内容」だったと報じています。実際の選挙戦はこのような形で闘われ、「利敵行為」ともいうべき対応によって与党の候補が当選しました。
 しかし、このような野党共闘についての「揺れ戻し」は、民進党内でも支持されていません。『サンデー毎日』12月4日号は、「蓮舫は『裸の王様』」「定まらない野党共闘、ついにベテラン勢が離反」と報じています。これによれば、民進党は10月に比例復活の衆院議員と落選中の支部長を数日間にわけて党本部に招集して聞取りを行ったところ、「驚くことになんと全員が、『共産党と協力すべき』と答えたのだ。2日目も同じ意見だった」といいます。「共産党と組むと連合の支持がもらえなくなるが、それでもいいのか」と聞くと、全員が「それでもいい」と答えたそうです。
 また、この記事では前原誠司衆院議員についても、「(共産党と)もっとオープンに政策協議をすれば共通点はいくつも出てくるはずだ」「自分が代表なら、共産党と真摯に話し合って接点を必ず見つける」と、共産党との話し合いに意欲を見せていると報じています。当然でしょう。連合に引きずられて共闘に背をむければ、こう言われるだけでしょうから。
 「嫌ならどうぞ、勝手にしてくださって結構です。でも、国民からは見放されますよ」と。

 むすび

 以上に見たように、野党共闘は弁証法的な発展を遂げてきました。それは60年安保闘争における安保共闘を嚆矢とし、その後のベトナム反戦運動や沖縄返還闘争、革新自治体の誕生などでの社共共闘に受け継がれ、日本における野党共闘の原型を生み出しました。
 しかし、80年の「社公合意」によってこのような流れは暗転し、社共間の共闘は瓦解していきます。政党間での共闘が困難になるなかで、団体や個人による共同の追求を課題に革新懇が発足しました。以降、苦節35年ともいうべき苦闘の歴史を積み重ねるなかで、新たな展開が生まれたのが昨年の「15年安保闘争」です。
 こうして、野党共闘の「テーゼ」、逆風の時代の「アンチ・テーゼ」を経て、新たな野党共闘の成立という「ジン・テーゼ」の時代を迎えます。それは、かつての社共共闘の再現ではありません。市民が積極的に関わり、野党4党が選挙での当選だけでなく連合政権の樹立をも展望する「本気の共闘」になろうとしています。
 もちろん、それが一直線に進んできたわけではなく、これからも紆余曲折は避けられないでしょう。新潟県知事選や衆院補選での民進党の対応など、今後の野党共闘についての不確定要因も生じています。
 しかし、ここでも弁証法的な発展があるのではないでしょうか。民進党も加わった参院選1人区での共闘が「テーゼ」であり、その後の「揺れ戻し」と民進党の弱点の露呈が「アンチ・テーゼ」でした。そして、これから衆院選での「本気」の共闘の実現という「ジン・テーゼ」の段階が訪れようとしています。それは、参院選での共闘の再現ではなく、それをさらに発展させ、野党連合政権樹立と統一戦線結成への新たな扉をひらくものとなるでしょう。また、そうでなくてはなりません。
 こうして、日本の歴史における新たな政治的実験と実践の新しい時代が始まろうとしています。その時代の流れを見極め、目的意識的かつ主体的に生き抜くためにも、哲学を学び正しい世界観を身に付けることが大切であるということを、最後に強調しておきたいと思います。

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12月21日(水) 実証された野党共闘の弁証法的発展(その2) [論攷]

〔以下の論攷は、勤労者通信大学・通信の『知は力 基礎コース6』に掲載されたものです。3回に分けてアップさせていただきます。〕

 共産党を含む野党共闘の成立

 統一戦線運動における新たな芽生えを生み出した力は、安保法案反対運動の国民的な高揚でした。このような運動を生み出す共同の前進は、それ以前にもなかったわけではありません。この点については、テキストでも次のように述べられています。
 「日本の現状を見ると、労働者・国民にすべて犠牲を転嫁した、大企業中心・アメリカいいなりの政治への国民の怒り、国民本位の政治への転換を求める世論が大きく高まっています。そのなかでTPP (環太平洋連携協定)問題、原発問題など一致する要求や課題で共同する『一点共闘』がさまざまな分野でひろがり、良心的保守層をふくむこれまでにない広範な人たちが立ち上がる共同の前進が見られます。」(316頁)
 このような「共同の前進」は、2011年の3.11原発事故以降、顕著になりました。それは原発ゼロ、特定秘密保護法や沖縄での新基地建設に反対する運動などとして発展し、昨年の安保法案反対運動へと合流することになります。
 そこには、学生や若い母親、学者や弁護士など「良心的保守層をふくむこれまでにない広範な人たちが立ち上がる」姿が見られ、その運動の波は東京や国会周辺だけでなく全国津々浦々に広がっていきました。そして、そのようななかで自然発生的に沸き上がって来たのが「野党は共闘」という声でした。
 この声に真っ先に応え、安保法が成立した2015年9月19日の午後に「国民連合政権」の呼びかけを発したのが日本共産党です。今後の運動の展望を示したこの呼びかけは、安保法の成立によって力を失いかけていた人々に勇気を与え、歓迎されました。しかし、この時点では、それがどのようなかたちで具体化され、どう展開していくのか、誰にも分りませんでした。
 それが新たな進展を示したのが、翌2016年2月19日に実現した安保法の廃止と参院選での選挙共闘についての合意です。民主党・日本共産党・維新の党・生活の党・社会民主党の野党5党によるもので、いわゆる「5党合意」です。こうして、共産党を含む新たな政治的共同が実現し、野党共闘が成立することになりました。
 実はこの1ヵ月前、私の住む八王子でもささやかな野党共闘が実現しました。私が立候補した八王子市長選挙です。共産党や社民党だけでなく維新の党や生活者ネット、無所属の市議さんなどに支援していただき、民主党の有田芳生参院議員も個人として応援してくれ、生活の党の山本太郎参院議員からも応援メッセージをいただきました。結果は落選でしたが、野党共闘の先陣を切った点で意義のある挑戦であり、共同の前進のために一定の役割を果たせたのではないかと自負しています。

 参院選での共闘が実現した背景と要因

 参院選の結果と野党共闘の成果や教訓については、すでに『学習の友』2016年9月号に書きました。詳しくは、そちらをご覧いただきたいと思います。ここでも書いたように、参院選では32の一人区で共闘が成立し、11人の統一候補が当選しました。市民と野党との共闘が実現しなければ、このような成果は生まれなかったでしょう。
 このような共闘が実現したのは、野党第1党の民進党が共産党との共闘に踏み切ったためです。これは極めて大きな変化でしたが、そうなったのは何故でしょうか。
 その第1は、「労働者・国民にすべて犠牲を転嫁した、大企業中心・アメリカいいなりの政治への国民の怒り、国民本位の政治への転換を求める世論」が高まったからです。具体的には、安倍暴走政治に対する怒りと危機感であり、それが集約されたのが安保法案反対運動でした。そのなかで上がった「野党は共闘」という声は、まさに「国民本位の政治への転換を求める世論」の具体的な現れにほかなりません。
 第2に、このような国民の声は、市民運動のあり方を変えました。それまでは政治や政党と一定の距離を置いていた市民運動は安保法案廃案にむけて政党に働きかけ、集会などへの参加を求め、国会内外での共闘にも躊躇しなくなりました。「5党合意」の成立後は参院選に向けて「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」を結成し、選挙活動にも積極的に取り組みました。
 第3に、このような働きかけを受けて政党の側も変化しました。一番変わったのは民進党です。2015年5月3日の憲法集会で民進党の代表は共産党の代表と手を結ぶことを拒みましたが、その後の安保法案反対集会に代表が参加してあいさつし、他の野党とも手を組むようになっていきました。運動の中で政党も変わっていったのです。
 そして、第4に、このような変化を生み出すうえで、共産党の果たした役割には大きなものがありました。近年の国政選挙で躍進を続け、民進党結成後は野党第2党となり、安保法案反対運動をけん引して市民の信頼を得ただけでなく、国民連合政権を提唱して参院1人区での共闘成立のために候補者を取り下げたのです。これが野党共闘成立の決定的な要因となったことは疑いありません。


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12月20日(火) 実証された野党共闘の弁証法的発展(その1) [論攷]

〔以下の論攷は、勤労者通信大学・通信の『知は力 基礎コース6』に掲載されたものです。3回に分けてアップさせていただきます。〕

 はじめに

 「真理と見なされている考えAに全員が同意するなら、討論は成立しません。Aに反対するBやC、つまり反Aという対立物が出てきて、はじめて討論(運動)が始まります。Aと反Aの討論は、たがいに否定し、前提にしあいながら、また回り道や飛躍をともないながら進みます。そして、ついにはAでも反Aでもない、しかしAと反Aをより高いレベルでふくむような考え(真理)に到達します――これがまさに『弁証法』的討論にみられる真理追求の特徴です。」(50頁)
 これは、勤労者通信大学のテキスト『基礎コース』の第1章「ものの見方・考え方の基本」の中で、弁証法について説明している文章の一部分です。その見出しが「対話(討論)の特徴」とされているように、これは「真理追求」にむけての「対話(討論)」にかんする弁証法について述べられています。
 しかし、このような弁証法は日常の出来事や運動などを説明するうえでも有効です。それは、一般に「正→反→合」という形での発展を示します。ドイツ語では「テーゼ→アンチ・テーゼ→ジン・テーゼ」ということです。
 このような発展は、実は日本政治における野党共闘の歴史においても見出すことができます。それは統一戦線の弁証法にほかなりません。なぜ、そう言えるのでしょうか。それは、どのような形で「テーゼ→アンチ・テーゼ→ジン・テーゼ」という発展を示してきたのでしょうか。

 統一戦線の萌芽としての野党共闘

 勤労者通信大学のテキスト『基礎コース』には、統一戦線についての記述もあります。第5章「現代社会と社会変革」の中の「統一戦線による変革」という部分です。そこでは次のように説明されています。
 「階級的な立場の異なる多くの勢力が、共同の目標、共通の利害にもとづいて協力してつくる持続的な共同闘争の体制・組織が統一戦線です。現実の統一戦線は、異なる政治的理念や綱領を持つ諸政党、目的や性格を異にする諸団体、さまざまな考えをもつ諸個人の連合というかたちをとります。こうした統一戦線が結成されることによってはじめて、多数者による社会変革は可能になります。統一戦線こそが社会変革の推進力なのです。」(314~316頁)
 このような統一戦線は、共産党がオブザーバーとして参加した安保共闘を別にして結成されたことはありません。「階級的な立場の異なる多くの勢力が、共同の目標、共通の利害にもとづいて協力」することはありましたが、個々の運動課題や選挙での勝利を目的とした一時的なもので、「持続的な共同闘争の体制・組織」というわけではなかったからです。
 ある程度、持続的な政党間の共同もありましたが、それは革新自治体の母体となった「明るい革新都政を作る会」など自治体レベルのものでした。ただし、国政選挙でも参院沖縄選挙区での革新共闘会議などの例外はあり、それは「オール沖縄の会」などの形で独自の発展を遂げています。
 テキストの「日本における統一戦線の展望」でも、「政党の共闘は、かつては、社会党、共産党の共闘を軸におこなわれ、革新自治体の経験からもわかるように、重要な意味を持つことはいうまでもありません」(316頁)と指摘されています。この時点での共闘は統一戦線の萌芽的な形態として始まっていました。これが、弁証法で言えば「テーゼ」の段階です。
 しかし、その後、大きな転機が訪れます。1980年1月に社会党は公明党と「日本共産党排除」を明記した政治合意を結びます。これが「社公合意」と言われる統一戦線の分断であり、「アンチ・テーゼ」の始まりです。こうして、「共同の意志のある政党、団体、個人などすべてを結集する努力」が追求されることになり、その結集母体として「平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)」が結成されます。
 それから35年の歳月が流れ、この間にも様々な課題やレベルで共同の取り組みがなされました。野党間の選挙共闘もありましたが、それは主として社公民共闘など「共産党を除く」ことを目的としたものでした。そして、昨年の安保法案反対運動の沸騰の中から、ついに野党共闘における「ジン・テーゼ」とも言える動きが芽生えることになります。

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12月18日(日) あれから、もう1年の月日が流れたのか [日常]

 あれから、もう1年の月日が流れたのですね。私が「無党派共同」の候補として八王子市長選挙に立候補したときから。

 まさに驚天動地の出来事でした。当時、NHKの朝の連続テレビドラマの主人公の口癖を借りて、「びっくりポンです」と言っていたのが昨日のように感じられます。
 私が正式に立候補の要請を受けて受諾したのが12月4日。それから内部での調整と準備があり、記者会見での出馬表明が12月18日でした。
 今からちょうど1年前の今日のことです。戦争法案に反対するノーウォー八王子アクションなどでの共同の枠組みを大切にしたいと思い、「無党派共同」の候補として立候補することを決意したわけですが、経験したことのない異次元の世界に身をゆだねることになりました。

 最初に街頭演説に立ったのが23日で、事務所開きが27日です。翌28日は仕事納めで、世間とともに関係者の多くも年末年始の休みに入ってしまいました。
 私は開発予定地の視察や反対運動に関わっている方からの聞き取りなど、この間も休む暇はありませんでした。元旦の朝から高尾山の手前にある金比羅神社に行って必勝祈願をしたことも思い出されます。
 2日にはJR八王子駅で街頭演説、3日からは宣伝カーが動き、本格的な街頭宣伝活動が始まりました。この時から1月24日の投票日まで嵐のような日々が続き、過酷な試練の毎日を経験することになります。

 私の支持に回ったのは共産党や社民党だけでなく維新の党や生活者ネット、無所属の市議さんなどで、民主党の有田芳生参院議員が個人として応援してくださり、生活の党と山本太郎と仲間たちの山本太郎参院議員からも応援メッセージをいただきました。市長選の翌月である2月19日に参院選に向けて野党による「5党合意」が成立しますが、八王子での共同はそれに先んずるものでした。
 結果は約5万票対9万票で落選しましたが、わずか1ヵ月前の立候補で選挙運動は実質3週間ほどでしたから、ある意味では当然だったと言えるでしょう。それでも、野党共闘の先陣を切る形となった点で大きな意義のある挑戦であり、市民と野党の共闘の実現と前進のために一定の役割を果たせたのではないかと自負しています。
 私が立候補した時点では全国的な野党共闘がどうなるかは誰にも見通せない状況でしたが、その後の展開は目覚ましいもので大きな成果を生みました。2月の「5党合意」に基づいて参院選1人区で統一候補が擁立され11人が当選し、その後の新潟県知事選では民進党が「自主投票」だったにもかかわらず、野党統一候補の米山さんが当選しています。

 私は1993年5月に刊行された拙著『概説 現代政治―その動態と理論』(法律文化社)の「あとがき」で、次のように書いたことがあります。
 「いま求められているのは、『反共』でも『反党分子の排除』でもなく、『大左翼』の結集によって『左翼的空間』を拡大し、保守政治に対抗し得る新しい政治勢力を作り出すことであろう。
 この新しい政治勢力は、保守政治に対抗できるだけの量、力を持たなければならないが、同時に保守政治を根本的に転換できるだけの新しい質、政策、展望を持たなければならない。そのためには、保守政治と手を組むことを潔しとしないすべての勢力が協力・共同する必要があろう。腐れきった保守政治のあり方に疑問を感じ、二一世紀に向けて日本の進路を変えなければならないと考えているすべての個人や団体が合流できるようにする必要もあろう。日本共産党の力と政策をその構成部分とする『大左翼』の結集と、多様な人の参加する『左翼的空間』の拡大なしに、このような転換が果たして可能だろうか。」

 こう書いてから23年もの時間が経過しましたが、それは無駄に過ぎ去ったわけではありません。今ようやく、この「日本共産党の力と政策をその構成部分とする『大左翼』の結集」が実現しつつあるのですから。
 私の法政大学大学院での修士論文の表題は「コミンテルン初期における統一戦線政策の形成―特にドイツ共産党との関係を中心に」というもので、その後、法政大学社会学部の紀要『社会労働研究』第24巻第1・2号(1978年2月)に掲載され、私にとっては活字で発表された初めての論文となっています。その時から、統一戦線の形成は学問的な研究課題であり続けてきました。
 そしてそれは、今では全力で取り組むべき実践的な課題となっています。研究者としてのスタートを切ってから約40年後にして、その実現に向けて取り組むべき時代の課題となったことは嬉しいかぎりです。

 統一戦線の形成は私にとって「見果てぬ夢」でした。その夢の実現に向けての動きが、戦争法案反対運動という社会運動の大波の中から忽然と姿を現し、私自身にとっても実践の課題となりました。
 今はまだ芽吹いたばかりですが、大切に育てて、やがて花開いて大きな実を実らせて欲しいと願っています。そのために市民と野党の共闘の発展に力を尽くし、やがては統一戦線の結成を実現して新しい民主的な政府を樹立したいものです。

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12月17日(土) 見えた 勝利の方程式(その2) [論攷]

〔以下のインタビュー記事は、『女性のひろば』No.455、2017年1月号、に掲載されたものです。2回に分けてアップさせていただきます。〕

 現代の源氏は「市民と野党」

 特定秘密保護法、安保法制と強行採決を連発しながら「結党以来強行採決など考えたこともない」などという安倍首相の白々しさ。驕り高ぶりも極まった感があります。平安末期は源頼朝が兵を挙げる準備を着々と進めていましたが、現代の源氏は市民と野党ということになるでしょう。いかにして安倍政権を打ち破るか。私は新潟県知事選で「勝利の方程式」がはっきり見えたと思います。
 安保法制に反対する空前のたたかいからわきおこった「野党は共闘」の声。その市民の声にこたえて日本共産党が「戦争法廃止の国民連合政府」を呼びかけ、2016年2月には安倍政権の打倒をめざし国政選挙で協力するという画期的な5野党合意が確認されました。参院選ですべての1人区で野党統一候補が実現し、そのうちの11で勝利を勝ち取った。その流れが新潟県知事選での画期的な勝利につながりました。

 共産党排除の枠が取れた!

 市民と野党の共同の流れにはこれまでにない新しさがあります。その1。日本共産党の立ち位置がまったく違うこと。これまでは日本共産党を除く共闘が普通でした。ただ一つ、沖縄以外では。しかし参院選ではこの「共産党を除く」という枠が除かれた。国政選挙でこれほどの規模で野党の統一候補が立候補した選挙は過去に例がありません。安保法制に反対する広範な市民運動から澎湃としてわき起こった市民の声に日本共産党がこたえたことで、共産党を排除できなくなった。これは日本の政治史上、きわめて画期的なことです。
 新しい流れ、その2。市民が選挙に積極的にかかわるようになったこと。これまで市民は政治や選挙と距離を置き、主体的にかかわることはほとんどありませんでした。この点で新しい政治文化が生まれたといってよいでしょう。
 自覚的な市民と野党の共闘がもたらすはかりしれない可能性。それが新しい流れの3つめです。新潟県知事選では、米山候補を推薦したのは共産・自由・社民の3党。民進は自主投票でした。与党は圧勝できると思っていた。しかし「原発再稼働は認めない」という大義の旗を掲げ、市民と野党が本気の共闘をした結果、投票率が10ポイント上がり、多くの無党派層が投票所に足を運び6万票もの差がついた。政党の枠組みだけでは考えられない変化、いわば一種の「化学反応」がおきたのです。これこそが「勝利の方程式」です。明確な争点と大義の旗を掲げ、本気で共闘すれば自公を打ち破れる。はっきりしたじゃありませんか。
 与党は恐れおののいています。さっそく自民党の下村幹事長代行は「次の衆院選で野党統一が進めば86議席減る」と若手代議士にハッパをかけましたが、内心ではそれ以上の危機感をもっているでしょう。安倍政権を支持している人が多いように見えるのは、ほかに適当な人がいないだけ。選択肢がないからとりあえず支持しているのが実態です。争点を明確にして魅力ある選択肢を示せば、政党間の組み合わせを越えた支持の広がりを実現することができる。新潟はそれを示しました。そして、同様のことは日本のどこでおきてもおかしくありません。
 政治に望みを失って投票所に足を運ばなくなっている人々に「今度は政治が変わるかもしれない」と思ってもらえるか。アベ政治ではない新しい政治への期待を託してみようと選んでもらえるか。新潟のたたかいで示された「勝利の方程式」を貫くことこそが、政治を変える大きな希望なのです。

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12月16日(金) 見えた 勝利の方程式(その1) [論攷]

〔以下のインタビュー記事は、『女性のひろば』No.455、2017年1月号、に掲載されたものです。2回に分けてアップさせていただきます。〕

 安倍首相は絶頂期にあるように見えます。彼の心境は藤原道長が詠んだ「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」というところでしょう。与党で衆院の3分の2、参院では自民1党で過半数の議席を有して党内に刃向かう者はおらず一強体制を確立。総裁の任期を延長し、史上最長政権をめざして向かうところ敵なしです。

 満ちれば欠けるのは世の習い

 しかし、月のように満ちれば欠けるのが世の習い。遅からずその陰りは明瞭になっていくでしょう。陰りその1は、経済政策の失敗です。11月1日、日本銀行の黒田東彦総裁は「2%インフレ目標」を任期中に達成できないことを初めて認めました。事実上の異次元金融緩和敗北宣言です。アベノミクスの第1の矢として、2年間で2%の物価上昇目標を達成し、デフレから脱却すると宣言してから3年半。現実には「アベノミクス不況」がいよいよ深刻になっています。
 陰りその2は、全面的な運用段階に入った安保法制です。日本の安全保障環境を改善するとして無理やり強行採決した2015年9月以降、果たして日本の安全は高まったでしょうか。否。北朝鮮の核開発やミサイル発射実験の増加など、以前より悪化しています。
 日本はアメリカの仲間だと宣言したともいえる安保法制。成立直後の昨年10月、バングラデシュで日本人男性が殺害されました(ISの現地支部が犯行声明)。そして今年7月、再びバングラデシュでJICA(国際協力機構)の日本人7人がISに殺害されました。そのうえ、南スーダンPKOで派遣されている自衛隊の任務拡大にともなって、発足以来初めて自衛隊員が「殺し殺される」危険性が高まっています。
 陰りその3は、原発再稼働を強行しようとしている政権に、国民の不安と懸念が強まっていることです。新潟県知事選では「柏崎刈羽原発の再稼働は認めない」という大義の旗を立てた野党統一候補・米山隆一さんが自公推薦候補に圧勝しました。
 新潟県は福島県と隣り合い、原発事故で避難されている方も多い地域です。私も新潟県出身ですからよく分かります。農業県の新潟で事故が起こったらいったいどれほどの被害を蒙ることになるのか。しかも、新潟は中越地震など地震多発地帯です。県民の意志は明確でした。
 陰りその4は、国会承認を強行しようとしているTPP(環太平洋連携協定)です。農業をはじめ食の安全、医療、金融、雇用などあらゆる分野で国民の暮らしを破壊するTPPへの不安と批判が広がっています。今年7月の参院選でTPPは争点の一つでした。秋田を除き東北と甲信越で与党は全敗しています。そして改憲、沖縄米軍基地問題―-。安倍政権が掲げてきた課題が立ちゆかなくなっていく可能性は高い。まさに月が欠け始めているのです。

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12月14日(水) オスプレイは「不時着」したのではなく「墜落」したのだ [在日米軍]

 とうとう、恐れていた事態が生じてしまいました。沖縄県民が抱いていた不安が現実のものとなったのです。

 米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが13日午後9時50分ごろ、沖縄県名護市安部の沿岸部で「墜落」しました。機体は大破してバラバラになり、プロペラや胴体が折れて散らばっているのが上空から確認できます。
 オスプレイは夜間訓練中だったとみられています。乗員は5人ですが、全員が海軍病院に搬送され、2人が怪我をした模様だといいます。
 「いずれ、落ちるのではないか」と不安視されていたオスプレイです。その不安通りに墜落してしまい、まさに懸念されていた通りの「オチプレイ」になってしまったというわけです。

 このような危険な飛行機を沖縄に配備し、夜間訓練を行っていたことは許しがたい暴挙です。すぐに沖縄から撤去するべきでしょう。
 もっと許しがたいのは、この事故を軽く見せるための情報操作が行われており、テレビなどのマスメディアがその片棒を担いでいることです。オスプレイは「墜落」という重大な事故を起こしたのに、民放の昼のニュースは「不時着」という言葉に置き換えて報じていました。
 NHKの昼のニュースでも「不時着」という言葉が用いられていました。それだけでなく、トップで報じられていたのが島根沖での漁船転覆事故でオスプレイの事故については2番目の扱いだったというのも、事故の重大性を隠蔽するための情報操作だったのではないでしょうか。

 「不時着」という言葉は「不時」の「着陸」または「着水」を縮めた言い方です。今回の場合は「着水」ということになりますが、テレビに映し出された機体は「着水」どころか大破した状態で水中に沈んでいます。
 「不時着」したはずの機体の一部が周辺の岩場にまで吹っ飛ばされていました。米軍の発表では「制御不能に陥っていなかった」とされていますが、それならなぜ機体が大破してバラバラになっているのでしょうか。
 これが海上ではなく、陸上の住宅地であったなら、大変な事故となって多くの人的被害が出たことでしょう。幸いにも海上であったがために、そのような重大事故にはなりませんでしたが、オスプレイが飛行している限りいつ起きても不思議ではありません。

 そもそもオスプレイは、アメリカ国内で何度も死亡事故を起こしていて「空飛ぶ棺桶」とか「未亡人製造機」などと言われているほど欠陥が多く、以前から事故を起こす危険性が指摘されていました。今回の事故はそれを裏付けたものであり、「起こるべくして起きた」と言わなければなりません。
 原因が究明され安全性が確認されるまで一時的に飛行を中止することになったようですが、これまでの墜落事故についても「原因が究明」されたでしょうが、それでも墜落事故はなくなっていないのですから、「一時的に」ではなく「永久に」飛行を禁止するべきです。オスプレイそのものが国民の安全を脅かす脅威となっているという厳然たる事実を、政府はどこまで認識しているのでしょうか。
 オスプレイを沖縄から撤去するとともに自衛隊への導入を中止し、日本国内での飛行訓練を禁止なければなりません。佐賀空港への配備や木更津での修理基地の整備、横田基地への飛来や周辺空域での訓練飛行の計画なども、すべて白紙に戻すべきです。

 今回の名護市沖でのオスプレイの墜落は、予想されていた危険性が現実になったものです。それを「警告」として受け止めて対応するべきでしょう。
 同じような事故が繰り返され人的被害の出る危険性はますます大きくなっています。そうなってから、「やっぱり」「しまった」などと言っても遅いのです。
 それを避けるためには、オスプレイの配備と飛行を完全に禁止しなければなりません。そうすれば、沖縄県の高江で強行されているオスプレイパッドの建設も必要なくなるでしょうから。

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