SSブログ

3月1日(水) 森友学園が特別な学校だったから特別扱いされたのではないか [スキャンダル]

 森友学園についての疑惑は、その後も増え続けています。この森友学園について、英ガーディアン紙が「レイシズムを主張するウルトラ・ナショナリスト教育機関」だとして、以下のように報じていると『日刊ゲンダイ』に出ていました。

 〈森友のカリキュラムは愛国心を園児に叩き込むものだ。皇室の肖像に向かってお辞儀をし、軍事基地の見学に行く。3~5歳の子どもたちは毎朝、国歌を歌い、天皇への忠誠と国への奉仕を求める教育勅語を暗唱する〉
 〈籠池理事長は、日本会議――安倍首相を含め、彼の内閣の1ダース以上がそのメンバーで占められている超保守的な圧力団体――大阪支部リーダーである。日本軍がアジア解放のために戦ったと主張するこの団体は再軍備を訴え、米国に押し付けられた憲法によって大切な“国柄”が失われたと考えている〉
 〈安倍昭恵と森友との関係は、名誉校長としての束の間の役割にとどまらず、長く深い。彼女が15年にその姉妹幼稚園を訪問した時の映像を見ると、保護者たちにこう話している。「私の夫も、ここの教育方針は素晴らしいと思っています」〉――。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200330/1

 この問題については、私もコメントを求められました。2月28日付の『日刊ゲンダイ』に、次のような私の発言が載っています。

 「森友学園が特別扱いされたのは、ある勢力にとって〈瑞穂の国記念小学院〉は、特別な学校だったからでしょう。日本会議の幹部が運営する〈塚本幼稚園〉では、幼児に教育勅語を暗唱させる思想教育が行われている。恐らく彼らは、幼稚園で洗脳教育した児童を、そのまま小学校でも思想教育したいと思ったのでしょう。幼稚園だけでは洗脳が溶けてしまうからです。図らずも昭恵夫人は『せっかくここ(塚本幼稚園)で芯ができたものが(公立の)学校に入ると揺らいでしまう』と講演で漏らしている。日本会議と安倍首相は、日本国民を戦前のように国家のために命を捧げる民族にしたいと考えているのだと思う。その教育機関のひとつが〈瑞穂の国記念小学院〉なのでしょう。安倍首相の関与は不明ですが、異常な国有地の払い下げは、日本会議の考え方に共鳴する政治家や官僚が〈瑞穂の国記念小学院〉の創立のために一肌脱いだ結果だと考えれば腑に落ちます」

 ここで指摘しているように、森友学園が経営している〈塚本幼稚園〉は戦前型の軍国主義教育で知られていました。それが同じような教育理念や教育内容で小学校を設立しようとしたというのが、ことの発端です。
 それは日本会議に結集する極右勢力よる国民の「思想善導」プロジェクトの一環だったのではないでしょうか。安倍教育改革と方向性を共有し、「瑞穂の国小学院」はそのモデルケースとしての役割を担い、いずれは中学や高校も設立することによって同様の教育理念や教育内容の浸透を図ろうとしていたのではないかと思われます。
 このプロジェクトに共鳴し共感した安倍首相夫妻をはじめ、政治家や官僚、それに右派論客などが暗に陽に画策して支援し便宜を図ったために、様々な特別扱いや不正、異常な事態が生じたというのが真相だと思います。

 塚本学園に対する小学校設立認可や国有地の格安取得に関する疑惑は、その一部にすぎません。それ以外にも、特別扱いされた事例は数多くあります。
 具体的にはどのような問題があり、いかなる疑惑が生じているのか。この問題について、引き続き検討したいと思います。

 なお、3月の講演予定は以下のようになっています。ご近所や関係者の方で、興味と関心のある方はご参加いただければ幸いです。

3月7日(火)18時30分 健康福祉センター:神奈川労働者教育協会
3月16日(木)18時 サンプラザ天文館:鹿児島春闘共闘
3月19日(日)13時 三多摩青年合唱団
3月20日(月)13時 東京憲法会議:ラパスホール
3月27日(月)18時30分 大田革新懇

nice!(1)  トラックバック(0)