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6月16日(金) 加計学園疑惑の幕引きに失敗し「第2幕」が始まった [スキャンダル]

 萩生田さん、あなたやっぱり悪さをしていましたね。安倍さんの最側近の「茶坊主」ですから、それくらいのことはやっていると思っていましたよ。
 でも、八王子の住人としては残念です。あなたを国会に送り出した選挙区に住んでいるというだけのことなのですが……。

 昨日、文科省で行われた調査の結果が明らかになりました。その中で、一つのメールが注目を集めています。
 国家戦略特区諮問会議が昨年11月に獣医学部の新設を空白地域に限って認めると決定する直前、萩生田光一官房副長官と内閣府の藤原豊審議官が文科省の担当者に対し、「広域的に」と「限り」の文言を付け加えるよう指示していたことが分かったのです。「加計学園ありき」の規制緩和が官邸主導で進められていた疑いがさらに強まりました。
 これまでは文科省にスポットが当たっていましたが、内部文書の調査でその存在が確認され、政権中枢が深く関与していたことも判明しました。共謀罪を強行採決して会期内に成立させ、加計学園疑惑の幕引きを図ろうとした安倍首相の思惑は外れ、官邸や内閣府にスポットが当たる「第2幕」が開いたことになります。

 新たに判明したメールには、「指示は藤原審議官曰(いわ)く、官邸の萩生田副長官からあったようです」と記されていました。京都産業大を外して「加計学園ありき」での新設学部設置を決定的にした条件を加えたのは萩生田副長官であり、その指示に従って内閣府の藤原審議官が動いていたということになります。
 この藤原審議官は、内閣府で国家戦略特区を取り仕切る事務方の実質的なトップで、「総理のご意向」「官邸の最高レベル」と発言して圧力を加えていた人です。このメールからすれば、「総理のご意向」を伝えた「官邸の最高レベル」とは萩生田官房副長官だった可能性が濃厚です。
 突然、キーマンとして登場することになった萩生田さんは「修正の指示を出したことはなく、文科省が公表したメールの内容は事実に反する。違和感を感じている」と語ったそうです。それなら、メールが虚偽であることを証明できるのでしょうか。

 国会は閉幕しますが、まだ「加計学園疑惑」の「第2幕」は開いたばかりです。政権中枢が安倍首相を守るために嘘をついて事実を隠ぺいしていたのではないかという重大な疑惑も浮上しました。
 閉会中審査を行って、引き続き真相解明の努力を続けるべきでしょう。「言った、言わない」という水掛け論でお茶を濁さないためにも、偽証すれば罪になる証人喚問に萩生田さんや藤原さんを呼ぶべきです。
 官邸や内閣府はウソツキばかりという疑いが濃厚ですから、関係者を排除した第3者委員会による調査も必要でしょう。これを拒むなら、嘘をついてごまかし事実を隠蔽して逃げようとしているということになります。

 今回の追加調査によって、文科省の最初の調査がいかに茶番であったかが明らかになりました。「存在しない」と言ってごまかすための調査でしたから、それも当然です。
 「第2幕」でも内閣府に対する調査が行われることになりました。またもや「問題ない」としてごまかすことになれば、国民の不信感と怒りは抑えきれないものとなるでしょう。
 共謀罪の強行採決によって、政治への信頼は地に墜ちてしまいました。これまでのような疑惑隠しを続ければ、国民の怒りの火に油を注ぐことになります。

 首相の意に従いあるいは「忖度」し、加計学園の便宜を図って行政を歪めた関係者は、本当のことを言うべきです。それ以外に、政治への信頼を回復する道はないのですから。

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