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10月17日(火) 今こそ野党共闘に向けての共産党の献身に応えるべきときではないのか [解散・総選挙]

 正直者が馬鹿を見る世の中であってはなりません。市民と立憲野党との共闘のために自己犠牲的な対応を行ってきたために議席を減らすというようなことがあっても良いのでしょうか。

 総選挙情勢についての調査は、軒並み与党の大勝を予測しています。自民党は単独で過半数に届くだけでなく、常任委員長ポストを占めて委員数でも野党を上回る議席を確保できる絶対安定多数の261議席を上回る勢いだと報じられています。
 これに対して、希望の党は失速し、選挙区・比例ともに勢いがみられず、公示前は57議席だった議席は60議席前後にとどまると予測されています。「排除します」「全員を受け入れるということはサラサラありません」と、小池百合子さんがにっこり笑って言ったときに「緑のタヌキ」の「化けの皮」が剥がれてしまったからでしょう。
 枝野幸男代表が立ち上げた立憲民主党は一種の「ブーム」を生み、公示前の16議席から倍増の勢いとなっています。これは共産党が候補者を取り下げたことも追い風になっているからでしょう。

 その反動を受ける形で苦戦しているのが日本共産党です。共産党は公示前の21議席の維持が難しい情勢だと見られています。
 支持層が重なる立憲民主党躍進のあおりを受けているためではないでしょうか。立憲野党との共闘を守るために67の小選挙区で候補者を取り下げたこともマイナスに影響しているにちがいありません。
 小選挙区での立候補者が減ると、街宣車の台数やテレビでの政見放送などで制約が生ずるからです。それも覚悟のうえで共闘を重視した共産党を、結局は見捨てるようなことになっても良いのでしょうか。

 与党が絶対安定多数を確保すれば、アベ暴走政治が許容され継続されるだけでなく、希望の党や維新の会をも巻き込んで翼賛体制を生み出すにちがいありません。「安倍一強」はさらにバージョンアップされ、「安倍独裁」の体制が確立することになるでしょう。
 それをどう阻止するのかが、選挙戦後半の最大の課題になっています。今日の『東京新聞』の特報版では、「戦略的投票」のススメが書かれていました。それも一つの考え方です。
 自民党に勝てる候補者に投票を集中することです。その際の「戦略」は、どうすれば安倍首相に打撃を与えることになるのかという一点にあります。

 しかし、この「戦略的投票」は小選挙区での話です。比例では事情が異なり、小政党にもチャンスが生まれますから、自由に投票できます。
 比例でも、安倍首相に最も打撃を与えることができ、市民と野党共闘の前進にとってプラスとなる政党に投票するべきでしょう。そのような政党があるのでしょうか。
 あります。それは日本共産党です。

 共産党はこの間の目まぐるしい野党再編の激動の下でも、政策合意を尊重し、共同の立場を守り、嘘をつかずに誠実に対応してきました。信義を貫き一貫してブレナイ姿勢を堅持し裏切らなかったばかりか、自党の候補者を取り下げるという自己犠牲的な対応まで行ってきました。
 チョット褒めすぎかもしれませんが、事実であり、本当のことです。私たち皆が、この間、実際に目撃してきたことではありませんか。
 今こそ、この共産党の献身に報いるべきときではないでしょうか。それは市民と立憲野党との共闘をさらに前進させる大黒柱を打ち立て、機関車を据え付け、推進力を強めるだけでなく、安倍首相にとっては最も大きな打撃となるにちがいありません。

 総選挙後半戦で情勢を激変させる条件はあります。期日前投票が410万と前回の1.52倍になっているように選挙への関心が高まっており、投票率は上がるでしょう。
 内閣支持率はどの調査でも支持より不支持の方が高くなっています。情勢逆転のカギは無党派層が握っていると見られていますが、共同通信の調査では投票先を「決めていない」との回答が選挙区で54・4%、比例代表で47・2%に上っています。
 無党派層の多くは投票先を決めていないということなのです。この「沈黙の艦隊」が目覚めて動き出せば、投開票日に向けて選挙情勢が劇的に変化する可能性があります。

 正直者が馬鹿を見ない世の中にするためにも、他者のために貢献する者が報われる社会とするためにも、投票所に足を運んでいただきたいものです。
 そして、投票用紙に書き込んでください。選挙区では安倍首相に最も打撃となる候補者の名前を、比例では日本共産党と。

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