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6月5日(火) 沖縄から新潟へと闘いを受け継ぎ県知事選挙での勝利をめざそう [選挙]

 昨日、沖縄から帰ってきました。1日から3泊4日の滞在でした。
 1000人が参加して成功した3日の「沖縄連帯のつどい」だけでなく、2日には米軍の新基地建設に反対する抗議活動が行われている現地の辺野古に行き、海上での抗議やキャンプシュワブ前での座り込み、毎月第1土曜日に行われている集会などにも参加しました。嘉手納基地や普天間基地、嘉数高台公園の日本軍のトーチカ跡などの沖縄戦跡も訪れました。

 私にとっては4度目の沖縄訪問です。1回目は法政大学で担当したゼミ学生の卒業旅行への同行、2回目は沖縄大学で開かれた政治学会への参加、3回目は法政大学教職員組合主催の視察旅行でしたが、今回は米軍基地建設阻止・翁長県知事再選を目指す運動の支援という点で極めて有意義なものでした。
 3年前の革新懇主催のシンポジウムのコーディネーターを行った時にシンポジストとして参加した沖縄革新懇の仲山事務局長にお会いし、「いつか必ず支援にうかがいます」と約束しました。今回の訪問でようやくこの約束を果たすことができ、ホッとしています。
 「沖縄連帯のつどい」が開催された日の夜、沖縄革新懇と全国革新懇の懇親会が開かれ、「困ったときの友が真の友と言いますが、本当の友でありたいと思ってやってきました」と挨拶しました。しかし、沖縄は確かに困難な状況の下にありますが決して「困っている」わけではなく、皆さん大変元気で意気軒高でした。

 辺野古はまさに「日米安保の最前線」です。きれいなコバルトブルーの海がオレンジ色のフロートで仕切られ、近づくと海上保安庁の黒いゴムボートが近寄ってきてハンドマイクで警告します。
 フロートの中に入ったカヌーがゴムボートに取り囲まれ、乗員が拘束される場面も目撃しました。海中にも潜水服を着て水中眼鏡を付けた保安庁の職員が警戒しています。
 日本国民を守るべき国家公務員が他国の軍事基地を作るために国民を排除しているのです。「植民地」以外のなにものでもない光景が展開されていると言うしかありません。

 しかも、この米軍基地は「造れず、造ってはならない」ところに造ろうとしているものです。現地で指摘されていた問題点は5つありました。
 第1に埋め立て区域内に絶滅危惧種のサンゴが生息していて移植が必要なこと、第2にジュゴンの餌となる藻場があること、第3に大浦湾に二つの活断層が存在していること、第4にその周辺の地盤が極めて軟弱なこと、第5に飛行機進入路の予定空域内に高さ制限を超える鉄塔や建物が存在していることです。
 とりわけ、地盤の問題は深刻です。「マヨネーズや豆腐の上に基地を作ろうとしているようなものだ」と形容されていました。
 このような問題を抱えたまま建設が強行されているわけですが、それでも完成までには10年以上かかります。朝鮮半島での対話の動きなど周辺の安全保障環境の激変によって、出来上がったころには全く無駄になっているのではないでしょうか。

 「政治の意思」が問われているということでしょう。早く断念するべきです。
 遅くなればなるほど傷が深くなることは明らかです。基地の建設を強行する安倍政権こそが「国益」を損ない、阻止のために連日行動を続けている人びとこそが「国益」を守っていることになります。
 それを沖縄だけに任せず、国民全体の力で包み込んでいくべきでしょう。そのための当面の焦点が、全国の注目を集めている新潟県知事選挙になります。

 ということで、明日から県知事選挙の応援のために新潟に行きます。何としても市民と野党が統一して擁立した女性候補の当選を勝ち取りたいと思います。
 対立候補を応援する地元の商工会の会長は「新潟に女性知事はいらない」とセクハラ演説をしているそうです。とんでもありません。
 新潟県知事選挙の支援に行くと言ったら、沖縄の人々から伝言を託されました。「自民党の争点隠し選挙にしてやられた名護市長選挙の失敗を繰り返さないようにしてもらいたい」と。

 ふるさと新潟の皆さん、よろしくお願いします。県知事選挙勝利のために、ともに頑張りましょう。

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