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2月18日(火) 難題山積で「黄昏」迫る安倍政権をさらに追い詰めよう [内閣]

 昨日の衆院予算委員会。辻元議員の質問に答える安倍首相の視線が宙を泳いでいたように感じたのは私だけでしょうか。
 それもそうでしょう。やることなすこと上手くいかず、難題山積で出口が見えないのですから。

 新型肺炎の問題では、初動対応の遅れ、場当たり的な対策、後手後手の対応が批判を招いています。ダイヤモンド・プリンセス号への乗客・乗員の隔離は、かえって逆効果となって船内感染の拡大を招きました。
 結局、政府が打ち出した対策は「不急不要の外出を控えなさい」「人が集まる所にはいかないようにしなさい」というようなものです。これが「対策」と言えるのでしょうか。
 対応を誤った原因は、感染拡大に向けて情報を公開して人命尊重を第一に真正面から対策を講ずるよりも、インバウンドの減少による経済的な影響を懸念したり、オリンピックの延期を心配したりして、問題を小さく見せようとしたことにあります。この問題でも森友・加計学園疑惑や桜を見る会をめぐる問題への応と共通する隠ぺいやごまかしが目立ちます。

 その桜を見る会についての疑惑ですが、そろそろクライマックスが近づいてきているようです。ANAインターコンチネンタルホテルは、安倍首相の答弁を否定しました。
 どちらの言い分が世間の常識に合っているかというと、それはホテル側です。明細を出している、あて名のない領収書は発行しない、政治家だからといって対応を変えることはないと答え、「個別の案件には答えられないと言ったことはない」とも回答しているのですから。
 「それは一般論で私の場合は違う」と安倍首相は言い訳していました。「首相だから特別扱いされているのだ」ということの方が、かえって大きな問題だということに気がついていないのです。

 経済情勢も急速に悪化しています。GDP成長率のマイナスは予想以上の大きさになりました。
 すでに、昨年の夏には日韓関係の悪化で韓国からの訪日客が減少していましたが、それに日米摩擦、台風被害、温暖化による消費低迷などがあり、加えて決定的な打撃となったのが消費税の増税です。
 今年に入ってからは、新型肺炎の拡大によって観光と経済が大きな打撃を受け、それがいつまで続くか分からないという状況です。もはやアベノミクスは風前の灯火で、「経済の安倍」の「黄昏」が訪れつつあります。

 このような状況を反映して、安倍内閣支持率は軒並み減少し、支持と不支持が逆転しました。それでも、まだ4割もの支持があるというのが不思議なくらいです。
 個々の施策への評価を問えば、国民の大多数が安倍政権を批判しているのは明らかです。「支持する」41・0%、「支持しない」46.1%となっている共同通信の世論調査では、新型コロナウイルスの経済への影響を「懸念している」「ある程度懸念している」を合わせて82.5%、桜を見る会に関して安倍首相は「十分に説明していると思わない」84.5%、カジノを含むIR事業について「見直すべきだ」77.5%、アメリカでのトランプ再選は日本に「良い影響を与えると思わない」71.4%と、いずれも7割から8割の高率となっていました。
 また、「あなたは、安倍首相の下での憲法改正に賛成ですか、反対ですか」という問いには、「反対」56.5%と過半数を超え、前回調査より4.3ポイント増加しています。安倍首相がやろうとしていること、やっていることに、国民の多くは賛成していないということになります。

 政治は「信なくば立たず」といいます。その「信」が音を立てて崩れつつあるのが、安倍政権の現状ではないでしょうか。
 そのことを安倍首相自身にしっかりと分からせるためにも、「もうあなたではダメだ」ということを数字で示す以外にありません。世論調査と選挙で、安倍首相への「不信」をキッパリと突きつけることです。

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