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3月5日(木) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』3月5日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「実際の感染者は何人? 出口が見えない“1億総自粛”の成否」

 安倍が科学的根拠もなく、専門家の意見も聞かず、担当閣僚の異論さえ封じ込め、独断で全国一斉休校を呼びかけたことで、教育現場も各自治体も大混乱。低学年の児童を抱えるひとり親や共働き夫婦もテンヤワンヤで、長くなった春休み中の家での食事に備え、米やカップ麺、レトルト食品などの買いだめももたらした。

 「安倍首相に全国一斉休校のアイデアを吹き込んだのは『官邸官僚』のトップ、今井尚哉首相補佐官のようです。彼は感染防止の門外漢。専門家よりも自分の腹心の意見を取り入れた首相の独断専行には驚きます。今井氏の考えの背景にあるのは、恐らく国会で後手後手対応の批判の矢面に立つ首相への忖度。つまり官邸のコロナ対策は支持率や世論の反応ばかり気にして、肝心の国民生活は後回し。支持率急落を恐れ、ついに暴走を始めた印象です」(法大名誉教授・五十嵐仁氏)

 支持率最優先のコロコロコロナ対策に振り回されっぱなしの官僚の気苦労や疲弊を想像すると、気の毒に思えてくる。

 終わりなき1億総自粛で感染拡大が収まればまだしも、この政権はもはや神頼み。終息の前に日本経済が大不況に突入してもおかしくない。

 「この政権はモリカケ、桜に官邸の守護神の定年延長でも平然と嘘をつき、その嘘に合わせて官僚に事実をねじ曲げさせてきた。今さら新型コロナウイルス対策だけは信用して欲しい、と言われても誰が信じるのでしょうか。自ら土台を崩し、壊してきた政治への信頼感の欠如が、ブーメランのように政権に跳ね返っています。安倍首相がコロナ対策を発信するほど、国民の疑心暗鬼は増すばかりで、もはやリーダーの資格はありません。お引き取り願うのが、最大のコロナ対策です」(五十嵐仁氏=前出)

 終わりなき1億総自粛の成否は問うまでもないのである。


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