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9月1日(火) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』9月1日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「密室談合で菅総裁の流れ 懲りない自民党に国民はア然だ

 官房長官として、安倍政権を支え続けてきたのが菅だ。数々の悪事悪政と、ボスの無責任な政権投げ出しをわびて蟄居謹慎なら分かるが、この希代の悪代官が権力の頂点にシレッと上り詰めようとしている。そんなバカな話があっていいのか。

 「安倍首相が健康問題で辞任なんて口実に過ぎず、コロナ対策はお手上げで内政も外交も行き詰まり、ニッチもサッチも行かなくなって政権を放り投げたのが実情です。7年8カ月の安倍政権では忖度が横行し、公文書や統計が都合よく改ざんされ、言いっ放しの無責任政治で日本はメチャクチャになってしまった。しかし、どんな不祥事が起きようと、会見でマトモに答えず『問題ない』『当たらない』と言い続けてきたのが菅官房長官です。官僚機構に睨みを利かせ、アメとムチでメディアをコントロールする役割を担ってきた張本人でもある。そういう人物が新首相になったところで、失われた政治への信頼を回復することは不可能です」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 「石破政権が誕生すれば、安倍政権の中枢に居座ってきた麻生副総理や菅官房長官、二階幹事長らが蓋をしてきた“モリカケ桜”など安倍首相にまつわる疑惑の蓋が開いてしまいかねない。それを阻止し、自分たちの身を守るために老獪な連中が手を結んだ醜悪な総裁選と言うほかありません。シャッポだけ新鮮味も華もない菅氏にすげ替え、現政権の枠組みは変えずに権力構造を維持しようというのです。まるで開発途上国のようなデタラメで、こういう旧態依然の自民党のやり方では未来永劫、国民の期待に応えることはできません。明るい未来を望むのであれば、有権者が自民党を下野させ、ワルを一掃する必要があります」(五十嵐仁氏=前出)

 小渕首相が亡くなった際に、密室談合で森喜朗を後継に決めた「5人組」を彷彿とさせる現状だ。そうして誕生するのは、安倍政権の下劣な部分をギュッと凝縮させたような、よりたちの悪いエピゴーネンでしかない。想像しただけで、腐敗腐臭で息が詰まりそうになる。

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