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11月5日(木) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』11月5日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「これが答弁? スッカラカン首相の支離滅裂に国民は愕然」

 「会員選考の際にジェンダー、地域、所属、分野、年齢の多様化を図ってきた」と主張する学術会議のデータにも多様化の傾向は表れている。2011年10月と2020年10月との比較では、東大・京大在職者の比率は36・2%から24・5%に減少。私大・公立大在職者は18・6%から27・0%に増加した。関東59・5%→51・0%、近畿15・2%→24・0%、中国・四国1・0%→3・4%に変化。女性は23・3%から37・7%へ、国の機関や民間企業などの産業界出身者も1・9%から3・4%に増えている。つまるところ、菅は難癖をつけているだけ。今井雅人議員が菅の著書「政治家の覚悟」を手に総務官僚を異動させたくだりを読み上げ、「なぜ言えないのか。(著書には)個別の役人の人事が書いてある」と矛盾を指摘すると、「この人事は表に出ているやつですから」としどろもどろでごまかす始末である。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)は言う。

 「菅首相の答弁能力については国会審議が始まる前から不安視されていましたが、懸念が的中した。若手が少ないと言いながら若手を排除し、多様性を持ち出しながら女性を排除する。菅首相の答弁は支離滅裂です。説明できないような理由、つまり政府の意向に従わない学者の弾圧を目的に任命拒否に及んだものだから、言うことがコロコロ変わり、言い訳にもならないような言い訳を繰り返すのでしょう。援護射撃した自民党議員の質問からも反知性主義的な党体質が浮き彫りになった」

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