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12月27日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』12月27日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「満天下にさらされたデタラメ 安倍菅コンビはもう逃げ切れない」

 そもそも安倍は14年から不記載を始めた動機を聞かれても「当時の責任者に接触できない」と説明を拒否。野党側は「同年に小渕優子元経産相の政治団体の政治資金規正法違反事件が発覚。その影響もあったのでは」とみているが、安倍の念頭には真相を隠すための方便しかないのだろう。

 「いつも通り『真摯に反省』なんて口先だけ。公的行事の『桜を見る会』の私物化や、118回も嘘を繰り返して国会を欺き、貴重な審議時間を空費させたことへの反省の色もない。全く誠実さに欠けた説明でした。『みそぎ』のポーズを示すだけのセレモニーに国会を利用したに過ぎず、茶番としか言いようがありません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 25日はくしくも、東京地検特捜部が衆院議員を辞めたばかりの吉川貴盛元農相の議員会館や札幌市にある事務所などをガサ入れ。容疑は収賄で、大臣在任中に鶏卵大手「アキタフーズ」(広島・福山市)の前代表から計500万円を受け取った疑い。うち300万円は大臣室で2度にわたって現金で受領したというから、モラルもヘチマもない。前出の五十嵐仁氏はこう言った。

 「慢性心不全で入院中の吉川氏は、特捜部の聴取に『現金は返すつもりだった』と開き直ったそうです。バレなければ、ずっと預かったままだったのか。全てを『秘書のせい』にして、都合が悪くなれば『病院に逃げ込む』が自民党の常套手段。こんな言い分が通じると思っているほど、国民をバカにしている。折しも、賭けマージャン問題の賭博罪で告発され、不起訴処分となった黒川弘務元東京高検検事長に、検察審査会が『起訴相当』を議決。『規範意識が鈍麻している』と厳しく批判しました。かような人物を“官邸の守護神”として検事総長に担ぎ上げようとした菅首相や安倍氏にも同じ言葉はあてはまります。長期政権のウミがたまり、上から下まで『規範意識が鈍麻』した面々に政権を任せるのは限界です。いっそう腐敗が進むだけです」


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