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1月17日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』1月16日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「菅政権で無茶苦茶 列島を覆う未曽有の混乱、凄まじい怨嗟」

 政府が首都圏1都3県を対象に緊急事態宣言を再発令してから1週間が経ったが、その効果は見えない。街の人出は減らず、14日も全国で新たに6608人の新型コロナウイルス感染者が確認された。1カ月間の緊急事態宣言で収束に向かうなんて、もはや誰も思っていない。

 「当初、首都圏を対象に発令した際に、関西地域などは追加する状況にないと言っていたのに、それから1週間もしないうちに大阪、兵庫など7府県を追加するなど、相変わらず泥縄式の対応に終始している。これでは、政府の本気度も危機感も国民に伝わらないし、緊急事態宣言の効果も見込めません。インパール作戦を例に出すまでもなく、戦力の逐次投入は負け戦の典型です。まず、この感染拡大状況を首都圏の飲食店の営業時間短縮だけで乗り切れると最初に判断したことも解せません。こういう非常時には、政府は先の事態を予測して大きく網をかけ、包括的な対応をする必要がある。後手後手の小出し対応を続けていたら、感染拡大は収まらず、中途半端な緊急事態宣言がズルズル続いてしまいかねません」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 それなのに菅首相は「仮定の話はしない」とか言ってるのだから、話にならないレベルだ。データに基づいて先を予測し有効な手だてを講じるどころか、楽観的な思い込みにしがみつき、経済を回すと言って「Go To キャンペーン」に固執した結果、感染拡大は止まらず、目の前の惨状になす術なく傍観。無能ぶりを満天下にさらして、支持率下落にうろたえ、突き上げられると慌てて弥縫策を発表するという繰り返し。その迷走ぶりは目に余る。

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