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2月2日(火) 自民党はここまで腐ってしまったのか [自民党]

 「自民党はここまで腐ってしまったのか」と暗澹たる思いに駆られました。またもや、明確な「嘘」だったからです。
 「ポスト・トゥルース」の「フェイクの時代」にどっぷりとつかっているのが自民党だということになります。トランプとともに、とっとと歴史の舞台から退場すべきです。

 国会議員が緊急事態宣言中の午後8時以降に銀座のクラブを訪れていた問題です。すでに、公明党の遠山清彦前幹事長代理が議員を辞職しています。
 これに続いて、同様の問題で自民党の松本純前国会対策委員長代理と田野瀬太道議員、大塚高司議員の3人が二階幹事長の離党勧告を受けて自民党を離党しました。松本議員はこれまで「銀座には1人で行った」と説明していましたが、この3人で訪問していたことを認め、説明が嘘だったことが判明したからです。
 この問題を受けて、菅総理大臣は昨夜陳謝し、野党の求めに応じる形で今日、国会で自ら説明することにしています。同様の問題を指摘されていた公明党の遠山議員は辞職して次の衆院選には出馬しないことを表明しました。

 安倍前首相の「桜を見る会」前夜祭での会費補填、河井夫妻の選挙違反事件、鶏卵をめぐる吉川元農水省の贈収賄容疑などに次いで、コロナ禍の下での夜の会食をめぐる不祥事の続発です。どうして、このような問題が相次いで生じるのでしょうか。
 それは、人と会って金を集めたり配ったり、飲み食いしたりさせたりするのが、自民党などの伝統的な政治スタイルになっているからです。「政治とカネ」の問題や飲み食いに関わる不祥事が絶えないのは、そうすることこそが「政治」だと思い込んでいるからにほかなりません。
 このような例は、かつて大きな批判を浴びた「料亭政治」から今日の「政治資金パーティ―」に至るまで、枚挙に暇がありません。与党になった公明党の一部も、このような風潮に染まってしまったということでしょう。

 自民党では、政策を勉強する朝食会、弁当付きでの派閥の会合、夜ごとの情報交換など、常に飲食が伴う形で意見交換や交流が行われてきました。そこに政治資金を支出するのは当たり前となり、そのための資金集めもパーティ―のような形で行われます。
 これでは、いつまでたっても問題は解決しません。自民党にとっては身に付いてしまった構造的な問題なのですから。
 今回の問題に対しても二階幹事長は離党勧告を行ったにすぎません。本来であれば自民党を除名し、遠山議員と同様に議員を辞めるよう辞職勧告を行うべきでした。

 「政治とカネ」の問題でも、コロナ禍の下での飲食をめぐる不祥事についても、自民党はけじめをつけることのできない政党に成り下がってしまったのです。それだけではありません。
 今の自民党は新自由主義にこだわり、自己責任を強調して公助やケアを軽視し、「ブラック・ライブズ・マター」や「ミーツ―」運動が提起する差別撤廃、人種平等やジェンダー平等に背を向け、「核なき世界」をめざす反原爆、脱原発の流れを無視しています。このような理念や政策はもちろん、金まみれで飲み食い中心の政治スタイルにおいても、自民党は時代遅れの政党になっているというしかありません。
 時代に取り残されている政党は、一日も早く政権の座を離れるべきです。その機会は間もなくやってきます。

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