SSブログ

3月13日(土) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』3月13日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「菅首相はよく正気でいられるものだ 長男と子飼いの総汚染」

 澤田氏は18年6月の社長就任早々、19年ぶりとなるグループ再編を進め、その終着点が昨年9月29日発表の「ドコモの完全子会社化」。折も折、「携帯料金値下げ」を看板政策に掲げる菅政権の発足直後のことだ。

 同業他社が束になって武田総務相に「公正な競争環境が阻害される恐れがある」との意見書を提出する中、NTTは総務省のお墨付きを得て昨年11月17日、ドコモのTOBを完遂。その2週間後、ドコモが月額2980円の格安新料金プランを発表したのである。

 「外形的には菅氏を中心とした『スガ案件』に見えます。NTTは菅氏肝いりの『携帯値下げ』の妥協点を探るため、菅氏子飼いの総務官僚を“迎賓館”で籠絡。菅氏に花を持たせる形で、ドコモ完全子会社化という実を取ったのではないか。携帯値下げを中心的に担った菅氏の“懐刀”でNTT接待をヒタ隠し、総務審議官を更迭された谷脇康彦氏が接待漬けになっていたから、なおさらです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 次期次官の目がついえた「ミスター携帯」は今月8日の参院予算委で、澤田社長と会食時の会話内容を問われ、「会食において、携帯電話料金の話は話題に出たと思います」と答弁している。癒着構造を、ほぼ自白したも同然ではないか。

nice!(0)