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4月11日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』4月11日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「自粛要請の繰り返し 目に余る首相と知事の無能とボンクラ」

 菅が先月21日の宣言全面解除を決めたのも五輪ありき。既に感染者は増加傾向、感染力の強い変異株も広がりつつあった中、専門家の助言を押し切ったのは、4日後に聖火リレーのスタートが控えていたためだ。

 要するに国と首都の両トップはそろって、五輪開催が最優先。国民の命は二の次だから、たまったものではない。

 「本当に国民の命を守る覚悟のあるトップなら、直ちに五輪返上を決断し、その予算と労力をコロナ対策に集中させる。ワクチン接種が間に合わないのに、開催を強行するのは国民を感染爆発の危機にさらす単なるギャンブル。変異株が猛威を振るう中、聖火リレーを継続しながら、『密を避けろ』とは、言うことなすことメチャクチャです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)


 現行法で都市封鎖は不可能なのに「ロックダウン」と叫んで都民の不安をあおり、「東京アラート」と称して都庁とレインボーブリッジを真っ赤に染め、揚げ句に「コロナかるた」のムダ遣い。露骨なパフォーマンスが飽きられたのか、カンニング竹山に批判された都の公式動画の再生回数は伸び悩み。先月24日に公開された小池単独のコロナ対策メッセージ動画はきのう21時時点で、838回にとどまる。

 前出の五十嵐仁氏が言う。

 「当初はキャッチーな言葉で都民を引きつけたものの、具体的なコロナ対策は時短営業、外出自粛、テレワーク推進と同じことの繰り返し。もはや新味がなく、都民が辟易するのも当然です。過去最悪の感染爆発の瀬戸際で、自慢の発信力に陰りとは『オオカミ少年』ならぬ、『オオカミ知事』。言うだけパフォーマーの自業自得です」

 そんな小池でさえ、アホなライトアップをやめたのに、通天閣を赤く点灯させ、悦に入っている大阪府の吉村知事はどうかしている。

 緊急宣言の早期解除に前のめりだったことへの謝罪もなく、重点措置適用後は連日のテレビ行脚。情報発信は結構だが、吉村は「(解除の)2月末時点では感染者は1日50人程度だった」と言い訳に終始してばかり。無責任発言をたれ流すだけの在阪メディアも共犯関係にあり、「イソジン会見」で府民をパニックに陥れた反省の色なし。

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