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4月27日(火) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』4月27日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「鉄槌を食らった菅自民党 麻生政権の二の舞の末路」

 それにしても野党3連勝の意義は大きい。紆余曲折があったとはいえ、結束すれば勝てると証明したことで、総選挙に向けた共闘体制に弾みがつくのは間違いない。

 逆に、首相就任後初の国政選挙で3タテを食らった菅は、求心力を完全に失った。

 「選挙に勝てない」とのレッテルを貼られ、もはや解散権を奪われたも同然。無謀にも7月4日の都議選とのダブル選に打って出ようとすれば即、「菅降ろし」が始まるだけだ。

 この先、菅は10月の衆院任期満了までジリジリと反転攻勢の機会を失い、09年の「追い込まれ解散」で政権交代を許した麻生政権と同じ末路をたどるのは目に見えている。

 「次期総選挙の前哨戦で完膚なきまでに叩きのめされ、いよいよ菅首相のレームダック化が始まりました。それでも自民党がこの政権を維持するのなら、東京五輪の開催やワクチン接種の計画倒れも危ぶまれる中、全責任を菅首相にかぶせたいだけでしょう。そんな汚れ仕事だけ残された首相が生き永らえる政治の機能不全は、このコロナ禍では国民の死活問題。健全な民意の発露を重く受け止め、菅首相は潔く身を引くべきです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

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